
<登場人物>

萌(もえ):
都内のIT企業に勤めるOL(23歳)。総務課なのでITのことはまったくわからない。スマホのこともよくわからない。いわゆる天然で、会社では先輩や上司からもかわいがられている。「セール」「お得」「割引」といった言葉にめっぽう弱く、すぐに飛びついてしまう。

SIM(シム)くん
スマホの中で暮らすコビトの一族。彼らがいないとスマホが使えないことから、スマホに生命を吹き込む妖精とも言われている。大勢で暮らすことはなく、ひとつの家(スマホ)にはひとりで暮らしている。
<目次>

「通信料が安くなるって聞いて格安SIMを買ってみたけど、これ、どうしたらいいの?」

「そんなことも知らないで買ったのか。使えないやつだなぁ。」

「だ、だれ?…ていうか、いきなり失礼じゃない!?」

「ここだよ、ここ。きみの手のひらに乗ってるだろ。」

「う…うわぁ!カードがしゃべった!!」

「しょうがないから、俺がじきじきにSIMのことを教えてあげるよ。」

「あ、ありがとう…。(完全にスルーされたけど。ま、いっか)」
SIMくんはスマホの身分証明書


「SIMっていうのは、簡単にいうとスマホの身分証明書なんだな。電話番号や使っている人の情報が入っているんだ。」

「ふーん…。」

「(俺のすごさがわかってないようだな)俺がいないと、通話もインターネットもできないんだ(※)」
※編集部注:自由に使えるwi-fiがある環境では、インターネットを使えます。ただし、通話はできません。

「身分証明書ってことは、病院でもSIMくんを見せればOK?」

「OK…なわけないじゃん。(はぁ…、先が思いやられる)」
SIMくんは、どうすれば使える?


「なにやってんの?」

「SIMって、透けて(S)わたしが(I)見える(M)って意味でしょ?(※)だから、透かしてみてるんだけど。」
※編集部注:SIMカードは「Subscriber Identity Module Card」で、直訳すると加入者身元基本カードというような意味になります

「で、なんか見えた?」


「それが、なにも見えないんだよね。ま、いいや。で、これをどうすればいいの?」

「まずは、切る。」

「え、えぇ!?切っちゃうの??SIMくん、痛くない???」

「そのままじゃスマホに入らないからな。」

「これって、触っても平気?手の脂とかついても大丈夫?指紋つけたら警察に追われたりとかしない?」

「想像力豊かすぎw俺はそんなにやわじゃないさ(※)。」
※編集部注:…と言ってますが、実は、水、火、電気(静電気)に弱い優男です
SIMくんを、スマホにセットしてみよう!

※編集部注:今回は、萌ちゃんが持ってるiphoneにSIMをセットします

「じゃあ、切るよー!(パキパキパキ…)おぉ!SIMくんが小さくなった!!」
※編集部注:下の写真のピンクの線の部分①、②を切っています


「小さい(※)はやめろって。男は傷つくんだから。」
※編集部注:SIMには、標準、micro、nanoの3種類の大きさがあって、現在販売中のiPhone、Androidスマホはnano SIMが主流です。だからSIMくんは小さいんですね。
※編集部注:自分のスマホのSIMカードのサイズは、スマホ端末のメーカーサイトで「SIMカードスロット」または「対応SIM」の項目を見るとわかります。

「で、これをどうするの?」

「(スルーされた…泣)スマホを買った時の箱にSIMピンが入ってなかったか?」

「う〜んと…これのこと?どうやって使うの??」


「君が持ってるスマホはiPhoneだな。右の側面に小さな丸い穴があいてるところを見つけるんだ。」

「あった!」


「その穴にSIMピンを刺して…」

「え!?刺す!?…こ、壊れない?」

「だいじょうぶだって、俺が保証する。ほら、勇気を出して。」

「えい!…うわぁ!開いた!!!」



「でてきたSIMトレイにSIMを置いて、閉めれば任務完了だ。」

※編集部注:こんなのがでてきて…

※編集部注:こんなふうに置きます。

「わぁーい!できた!!わたしって、天才!?」

「…。(楽天家って人生が楽しそうだな)」
SIMピンをなくした場合の対処法は?


「このSIMピンってやつがなくなったら、開けられなくなっちゃうの?」

「ん?いや、そんなことはないよ。細くて先のとがったものなら…。」

「ありがと!じゃあ、みんなに借りてくる!」

「…もしかして、もうなくしたのか?」
お母さんから借りてきた「フォーク」


「お母さんが、これなら大丈夫だろうって。」

「(たぶん無理だろうけど)やってみたら?」

「うぅ…入らない…。」

開けやすさ:☆☆☆☆☆(開かない)
お姉ちゃんから借りてきた「アメピン」


「なにをそんなに急いでるんだ?」

「これからお出かけするから、1分で返してって言われた(泣)」

「でも、フォークよりは、いけそうだ。」

開けやすさ:☆☆☆☆☆(開かない)

「…はぁ。」

「そう気を落とすなって。」
幼稚園の女の子から借りてきた「安全ピン」


「なんか、だんだんわかってきた気がする。」

「(たぶんわかってないだろうけど)それはいいことだ。って、手元を見なよ。」

「痛い!血が出ちゃった…(泣)」

「ほら、言わんこっちゃない…。」

開けやすさ:☆☆☆☆☆(開かない)

「そして、開かない…。」
学校の先生から借りてきた「画鋲」


「SIMくんのおうちのセキュリティ、なかなか破れないなぁ。人のこと信用してないんだね。」

「!?」

「だからさ、先生から借りてきたよ。」

「刺されたら痛そうだな。」

「ひらけ〜ゴマ!」

開けやすさ:☆☆☆☆☆(開かない)

「ふっ…そんなんじゃ、俺の心はひらかないさ。」
お父さんから借りてきた「つまようじ」


「これならどうかな?お父さんの愛用品!!」

「まさか、使用後じゃないだろうな。」

「あはは!…うわ!開いた!!!」

開けやすさ:★★★★☆(めちゃくちゃ開けやすい!しかも本体を傷つける心配がない!)
近所の小学生から借りてきた「シャープペンシル」


「まだやるのか?」

「おとうさんの使用済みのつまようじなんて、使いたくないもん。」

「(やっぱり使用後だったのか…)シャープペンシルの場合は、芯を出さないほうがいいだろうな。」


「できたー!SIMくん、天才だね★」

開けやすさ:★★★☆☆(サイズはぴったりだけど、ちょっとかたい)

「いやぁ…って、褒められても別に嬉しくないぞ。」
職場の先輩から借りてきた「ペーパークリップ」


「先輩が、これも使えるよって。」

「その自信満々な態度、おそらく経験者に違いない。」

「クリップの端を伸ばして、と。なんか、めんどくさいな…。」


「先輩の株は大きく下がったな。」

「開いたけど、かたいし、なんか感動がないなぁ。」

開けやすさ:★★☆☆☆(かなり力を入れないと、開かない)
SIMくんは、怖くない
やあ、みんな!SIMくんだよ。俺がすごいやつで、優しい色男だってこと、少しはわかってくれたかな?
SIMピンをなくしたときは、つまようじ、シャープペンシル、ペーパークリップのどれかで開けられるから、試してみるといいかも。ただし、指に刺さないように要注意!
萌が買った「格安SIM」のことをもっと知りたい人は↓↓このページ↓↓に詳しいことが書いてあるよ。
【格安SIM入門講座】安い理由とは?申込方法・メリット・注意点まとめ(※リンク貼付)
じゃあみんな、またね!次回も絶対に見てくれよな!


