Netflixで映画を観ながら長風呂をする、会社のトイレで仕事をサボってTwitterなど、どこへ行くにも肌身離さず持っていることが多いスマホ。でも実は、あなたが無意識に行っている習慣が、スマートフォンの耐久性を下げているかもしれないことをご存知でしょうか。
スマートフォンのバッテリー交換やiPhone修理を店頭で行っている「iCracked Store 静岡マルイ」の浦部店長に、「それをやっちゃ〜スマホの寿命が縮んでしまうよ」というNG習慣を教えていただきました。(聞き手:ライター文 希紀)
iCracked Store 静岡マルイの浦部店長
スマホの耐久性を下げるシーンあるある7選
浦部店長に「最近、スマホのバッテリーの持ちが悪い」と相談すると、開口一番「使い方に問題がある」とご指摘が……! 皆さんひとごとだと思わないでください。きっと、あなたもスマホの耐久性を下げるNG習慣、やらかしていますよ。
充電の仕方がスマホの寿命を決めるといっても過言ではない!?
文 :今日はよろしくお願いします! 早速ですが、最近私のiPhoneのバッテリーの持ちがめちゃくちゃ悪くて……。買い換えてからまだ1年半も経ってないんですよ。
浦部店長:なるほど。もしかしたら、充電の方法に問題があるかもしれませんね。
文 :充電の“方法”ですか?
浦部店長:例えば充電が完了しているのに、100%のまま充電し続けていることはありませんか?
文 :寝る時に充電して、朝までずっと充電しっぱなしというのはよくありますね。
浦部店長:それ、確実に充電し過ぎです!
文 :えっ、そうなんですか? 充電が満タンになるまで、実際はどのくらいの時間が掛かるものなんでしょうか。
浦部店長:例えばiPhoneの場合だと、Appleの純正充電器なら約2時間ちょっとで充電が完了します。(※1〜2%から充電した場合。個体差はあります。)
文 :そんなに早く! 私は普段6時間くらい寝ているので……4時間も余分に充電しているってことになるんですね。でも、多い分には別にいいのでは?
浦部店長:いやいや、充電をし過ぎるとバッテリーの消耗が激しくなってしまうんです。ちなみに、充電のベストタイミングは残量20%程度。0%の状態で放置し続けると、バッテリーに負荷が掛かってしまうので要注意です。
文 :なるほど。充電は、タイミングが大切なんですね。
浦部店長:後は、充電しながらの使用もあまりおすすめできません。
文 :それ結構、やりがちじゃないですか?
浦部店長:ネットサーフィン程度ならOKですが、バッテリーの消耗が激しい動画やゲームアプリを起動させるのは避けた方が良いと思います。
文 :どうしてですか?
浦部店長:スマホの電流量が増えて、バッテリーの電池が発熱してしまうんです。その熱がバッテリーに負荷を与えて、寿命が短くなるというわけです。
文 :そもそも、スマホの寿命って平均どのくらいなんですか?
浦部店長:使い方や機体によって劣化スピードは変わりますが、スマホ本体の寿命は5年程度といわれています。
文 :え!そんなに?
浦部店長:でも、実際に使っていると2年くらいでガタがくるイメージですよね。それは、スマホ本体より、バッテリーの寿命の方が短いからなんです。使用頻度や充電頻度によりますが、約1〜2年といわれています。だから、充電の仕方を間違えるとスマホの寿命を縮めることに繋がるんです。
文 :なるほど! どうりで私のiPhone寿命が早いわけだ……。
風呂とキッチンで事件は起きている!?
文 :最近、湯船に浸かりながらNetflixで映画を観るのにハマっているんですが、もしかして、これもNG習慣ですか?
浦部店長:スマホはどうやってお風呂に持ち込んでいますか?
文 :ちゃんとジップロックにいれて使っています!
浦部店長:NG習慣ですね。
文 :うっ……どうしてですか? ジップロックは、水滴も防いでくれますよ。
浦部店長:最近は、生活防水機能(※1)が備わっているスマホも多いので、水滴が本体にかかってしまうかが問題ではないんです。
(※1)日常生活における一般的な行動範囲内であれば、耐え得るとされている防水機能。例えば、雨による水滴や、手洗いの際にかかる水しぶきなどの着水では、機器の動作に不備はないとされている。
文 :どういうことですか?
浦部店長:浴室は、湿気が非常に高い場所です。湿気が水蒸気になると結露が発生して、気づかぬうちに内部の配線をショートさせてしまう危険性があります。できれば、お風呂での使用は避けた方がいいですね。
文 :き、気をつけます!(やめられるかな……)他に、自宅で使う際に持ち込まない方が良い場所ってありますか?
浦部店長:キッチンですかね。
文 :私、よくレシピアプリを見ながら料理をするので、ガスコンロの側にスマホ置きがちです。
浦部店長:文さん、このままだとNG習慣コンプリートじゃないですか(笑)? スマホのバッテリー(リチウム電池)は、高温に弱いんですよ。だから、真夏の外出先や高温になりやすい車内での使用も注意が必要です。
文 :確かに、夏場に外でスマホを使用していて、本体がすごく熱いなと感じたことがあります。
浦部店長:僕の実体験なんですけど、真夏に直射日光のあたるベンチにスマホを置いて、デザリングをしながらパソコンを操作して電話したことがあったんです。そしたら「このスマホ熱すぎてヤバイよ〜」的な意味の警告が出てフリーズしてしまって。
文 :うわ〜フリーズは焦りますね。ちなみに、スマホが熱くなってしまった場合って、冷やした方がいいんですかね? 私の友人が、ゲームに熱中してスマホがオーバーヒートしてしまった時に、アイスノンで冷やしていたんですけど……(笑)
浦部店長:急な温度差は、結露が発生する原因になるからやめた方がいいですね。
私:なるほど。(スマホは人間ほど単純じゃないんだな……。)
ヒビ割れ、ダメ、ゼッタイ。
文 :スマホの耐久性を下げる習慣、他には何かありますか?
浦部店長:文さん、スマホを地面に落としたことってありますか?
文 :あります。酔っ払うと、手が滑ってたまに落としちゃうんですよね。落下した衝撃で画面がヒビ割れると、一瞬この世の終わりかってぐらい哀しい気持ちになります。
浦部店長:僕も経験あります。ショックですよね。でも画面が割れてしまうと、スマホ本体の防水機能が失われてしまう可能性があるので、できる限り早急に修理した方がいいですよ。
さらに、落下した直後のスマホを充電すると、過剰な電流が流れて発火してしまう恐れもあるので気をつけてください。
文 :ひ〜!そんな危険性もあるんですね。
浦部店長:ネックストラップをつけたり、指を引っ掛けられるバンカーリングをつけたりすると、落下防止になるのでおすすめですよ。
文 :(後で、Amazonでバンカーリングをポチろう……)
スマホの耐久性を下げるシーンあるあるおさらい
まさかのNG習慣コンプリートだったライター。自戒を込めて、スマホの耐久性を下げるシーンあるある7選をここでおさらいしてみましょう。
- 充電のし過ぎ
- 充電しながらバッテリーの消耗が激しいアプリを起動する
- スマホをジップロックにいれて長風呂
- 火を使いながらレシピアプリをチェック
- 長時間使用したスマホが熱くなったら冷やす
- スマホを落下させる
- 液晶画面にヒビが入ったまま使用する
皆さんはいくつ思い当たるシーンがありましたか?
スマホの耐久性を下げる習慣はさまざまですが、スマホの寿命=バッテリーの寿命とも考えられる点を踏まえると、充電を制するものがスマホを長生きさせるといっても過言ではないかもしれません。
最近、バッテリーの持ちが悪い、バッテリーの交換目安を知りたいという方は、ぜひ「LIBMO」の取り扱い店舗にご相談を。今回、NG習慣をわかりやすく教えてくれた浦部店長のような親切なスタッフが丁寧に対応してくれますよ。また、「iCracked Store」併設店では、iPhone修理(ディスプレイ交換やバッテリー交換)も可能です。
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