近年、ユーザーの動画視聴やゲームアプリの利用時間が増加したことに伴い、各社からさまざまなデータ通信プランが展開されています。中でも大容量プランはSNSや動画を思う存分利用できますが、月によってはデータ通信量が余る場合もあるでしょう。毎月無駄なくデータ通信容量を使うなら、データシェア(シェアSIM)の利用がおすすめです。
今回の記事では、シェアSIMの概要と格安SIM「LIBMO」のデータ通信量シェアについて紹介します。データシェアを利用する際の注意点についても解説していますので、賢い利用方法もしっかりおさえていきましょう。
データシェアとは?
SIMカードとは、電話番号などの契約者情報が記録されたカードです。SIMカードがない状態では、通話やWi-Fiのない環境でもインターネットを利用できるモバイルデータ通信が利用できません。
SIMカードには、音声通話機能とモバイルデータ通信が利用できる「音声通話機能付きSIM」と、モバイルデータ通信のみ利用できる「データ通信専用SIM」があります。データ通信専用SIMは音声通話機能付きSIMより月額料金が安いものの、電話回線を使用した通話はできません。また、このほかにも、「SMS機能付きSIM」があります。それぞれの特徴は、下記の表の通りです。
種類 |
特徴 |
音声通話機能付きSIM |
音声通話とモバイルデータ通信が利用可能。 |
データ通信専用SIM |
モバイルデータ通信のみ利用可能。 |
SMS機能付きSIM |
モバイルデータ通信とSMSの送受信が利用可能。 |
今回ご紹介する「データシェア」とは、1つのプランで利用できるデータ通信量を複数のSIMカードでシェアするサービスです。1枚目のSIMカードを家族の代表者が契約して、残りの家族がシェアSIMカードを使用すればデータ通信量のシェアができます。また、1人が複数の端末(スマホとタブレット、スマホとWiFiルーター等)でデータ通信量をシェアすることも可能です。
シェアできるSIMカード枚数やデータ通信量は、提供事業者によって異なります。
LIBMOでデータ通信量をシェアする方法とは?
LIBMOとは、TOKAIコミュニケーションズが提供する格安SIMです。「NTTdocomo」のネットワークを借りることで、高い回線品質と低価格でのプラン提供を実現しています。
今回は、LIBMOが展開するデータシェアサービスの「ペア割30+TLCプラス」について詳しくご紹介します。
「ペア割30+TLCプラス」を利用
ここでご紹介するプランは、いずれも30GBをシェアできるプランです。
・ペア割30
親子や夫婦での利用はもちろん、1人でも通信量をシェアできるプランです。
音声通話機能付きSIM2枚の契約は、月額利用料金7,762円のところ6,370円、音声通話機能付きSIMとSMS機能付きSIMとの組み合わせは7,202円の月額料金が5,670円で契約できます。
・TLCプラス
TLCプラスは、ペア割30をお得に利用できるプランです。料金は、音声通話機能付きSIM2枚が月額5,680円、SMS機能付きSIMの組み合わせが4,980円と、通常のペア割30よりも690円割引されます。無料でご利用いただけるTLC会員サービスに加入するだけで割引が受けられるので、原則はTLCプラスを併用いただくことをお勧めします。
パック内容 |
ペア割30+TLCプラス月額料金 |
ペア割30月額料金 |
データ通信30GB |
4,980円 |
5,670円 |
TLC会員サービスの入会金・会費・カード発行手数料は無料。TOKAIグループのサービスを利用することでポイントが付与されたり、お店や施設で特典を受けられたり、ポイントを月々の支払いに充てられたりと非常にお得な会員サービスです。
また、貯まったポイントはWAONポイントや電子マネー、さまざまな商品へ交換することも可能です。
データ通信量をシェアするメリットとは
データシェアサービスのメリットとしては、コストパフォーマンスの高さや柔軟な使い方ができることが挙げられます。ここでは、LIBMOのデータ通信量シェアプランならではのメリットについてもご紹介していきます。
圧倒的なコスパ!
データ通信量をシェアする最大のメリットは、複数のSIMをそれぞれ契約するより圧倒的に安く利用できる点です。
大手キャリアで契約した場合、端末の分割代金がある場合は平均9,000円、分割代金がない場合でも7,000円の月額料金がかかります。2台目以降の契約は、割引が適用されるケースもあるものの、データシェアと比較すると高額な月額料金を負担する必要があります。
一方、LIBMOの「ぺア割30+TLCプラス」であれば、音声通話機能付きSIM(2枚)で月額5,680円、音声通話機能付きSIM(1枚) とSMS機能付きSIM(1枚)とを組み合わせた場合は月額4,980円と、大手キャリア1契約分の月額料金よりも安く2枚のSIMカードが利用可能です。
また、契約や請求もまとめて管理できるため、疑問やプランを変更する必要が生じた際の問い合わせをスムーズに進められるというメリットもあります。
2枚のSIMカードを1人で使ってもOK
最近では、スマホやタブレットなど複数の端末を使い分けているユーザーが増えています。2台持ちする理由としては、仕事用とプライベート用に分けている場合や、通話機能をメインに使う端末とSNSや動画視聴のみに使う端末に分けているなどが挙げられます。
LIBMOのデータ通信量をシェアするプランは、家族や夫婦など2人でシェアすることはもちろん、1人が2台の端末でシェアする使用方法にも対応しています。例えば、仕事とプライベートを分けて使用したい時は音声通話機能付きSIM2枚、動画やSNS専用の端末を使用したいなら音声通話機能付きSIM とSMS機能付きSIMとの組み合わせがおすすめです。
「LIBMO WiFi by エコネクト」が無料でついてくる
LIBMOには、オプションとして、2019年7月現在で全国15万ヶ所以上のエリアから公衆Wi-Fiを接続できるサービス「LIBMO WiFi by エコネクト」があります。対象のエリアは駅の構内やショッピングモール、カフェなどで、「Wi-Fiスクエア」または「BBモバイルポイント」のステッカーが目印です。
通常、月額362円で利用開始月は無料で利用可能ですが、シェアプランに加入した方は開始月だけでなく、契約期間中は無料で利用できます。
データ通信量をシェアできることはメリットである一方で、誰かが契約しているデータ通信量を使い切ってしまうと、SIMをシェアしている全員に速度制限がかかってしまうというデメリットもあります。しかし、さまざまなエリアでWi-Fiを利用できることはデータ通信量の節約につながるため、速度制限を回避していつでも快適にインターネットに接続できるようになります。
データシェアと併用すると便利なオプションサービス
LIBMOのデータシェアプランを契約した方は、「TOKAI SAFE」「スマート留守電」「雑誌読み放題 タブホ」の併用がお勧めです。ここではそれぞれのオプションの概要をご紹介します。
TOKAI SAFEは、ウイルス対策ができるセキュリティサービスです。ネットショッピングやSNSなどを安心して楽しめるように、既知のウイルスはもちろん未知のウイルスに関してもブロックする高い保護性能を誇り、マルチプラットフォームをカバー。端末を紛失した際は、位置情報を駆使して瞬時に把握でき、ペアレンタルコントロール機能により子どもが危険なサイトにアクセスしないように設定できます。最大3ヶ月間無料で利用できます。
スマート留守電は、スマホの留守番電話サービスです。留守電の内容が音声と文字で届くため、電話に応答できないシーンにおいても瞬時に内容の確認が可能です。留守番電話サービスセンターに問い合わせる必要はなく、問い合わせ時の通話料もかかりません。さらに、2018年4月現在で銀行などを含む580万以上のデータベースと連携しているので、電話帳に未登録の番号の名前も表示されます。最大2ヶ月間無料で利用できます。
雑誌読み放題 タブホは、ビジネス誌など800冊以上を超える雑誌が読み放題のサービスです。記事を見逃した場合に後日読める「バックナンバー機能」や、雑誌の中身まで調べられる「キーワード検索機能」があります。一度雑誌をダウンロードすれば、7日間まではオフライン下でも閲覧が可能です。最大3台の端末で同時利用が可能で、家族同士でシェアできます。最大で2ヶ月間無料で利用できます。
データシェアのデメリットはある?
LIBMOのデータ通信量のシェアプランにはさまざまなメリットがありますが、「データの繰り越しができない」「30GB以外は選べない」といったデメリットもあります。そのため、現状のデータ通信量を把握したうえで申し込むことが大切です。ここでは各デメリットについて詳しく解説していきます。
データの繰り越しができない
LIBMOのデータシェアプランは余ったデータの翌月繰り越しができないため、30GBを使い切れなかった場合は使い切れなかった分のデータ通信量が無駄になってしまいます。
30GB以外選べない
LIBMOのデータシェアプランは、大容量の30GBのみしか利用できません。30GBあればできることの目安としては以下のとおりです。
30GBでできることの目安 |
|
YouTube(標準画質[480p]) |
50時間の再生 |
Netflix(標準画質) |
23時間の再生 |
Spotify(96kbps) |
577時間の再生 |
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125時間の利用 |
Instagram(画像/動画視聴) |
60時間の利用 |
なお、モバイルゲームの場合はゲームの種類や設定によって幅があるものの、500時間~25,000時間の利用が可能です。
上記の内容で1日1GBを利用した場合は、YouTubeは約2時間、Netflixは 45分、Spotify は19時間、Twitterは4時間10分、Instagramは2時間、モバイルゲームは16時間以上利用できる想定となります。
また、30GBはZoomのビデオ通話が48時間、LINEのオーディオ通話が720時間、GoogleMeetsのビデオ通話が18時間の利用が可能なので、テレワークやオンライン講義での利用にも十分対応できるデータ容量です。
1ヶ月の自身および家族のデータ通信量を大まかに把握し、毎月30GBものデータ通信量が必要ないと判断した場合は、それぞれでLIBMOの低容量プランを契約するのがおすすめです。
例えば、LIBMOのペア割30+TLCプラスは、利用方法に合わせ月額4,980円または5,680円でご利用いただけることはご紹介したとおりですが、2名でそれぞれが3GBプランを契約した場合は、ペア割30+TLCプラスよりも料金を抑えて利用することが可能です。下記の表をご参照ください。
|
ペア割30+TLCプラスを2人で利用 |
それぞれが3GBプランを利用 |
利用できるデータ容量 |
2人で30GB |
1人あたり3GB |
音声通話機能付きSIM(2枚)を利用する場合 |
5,680円/月 |
3,160円/月 |
音声通話機能付きSIM(1枚) を利用する場合 |
4,980円/月 |
2,600/月 |
また、音声通話機能付きSIMの低容量プランの場合は、音声サポートプログラムに適用した方限定で利用開始月から6ヶ月間は月額580円で大変お得に始めることができます。
さらに、低容量プランは翌月末までデータの繰り越しが可能です。月単位で通信プランを変更することも可能なので、データ容量を無駄なく使い切りたい方にもぴったりです。
まとめ
今回の記事では、データ通信量をシェアできるシェアSIMについて紹介しました。データ通信量を家族や複数の端末でシェアすることは、別々に契約するよりも料金を抑えられるうえに管理も効率的に行えます。
LIBMOのシェアプランは、月額料金が低価格なことに加えて全国15万ヶ所の公衆Wi-Fiに接続できるサービスが無料になるメリットがあります。ただし、データ通信量の繰り越しが行えない、30GBの大容量プランしか展開がないといった一部の方にとってはデメリットになる点もあるため、データ通信使用量が少ない方はシェアプランではなく、LIBMOの低容量プランを個別に契約するのもおすすめです。
LIBMOの公式サイトではデータ容量の簡単な診断が行えるため、月々の容量のイメージが湧かない方は診断をご活用いただき、ご自身に合ったプランを選択してみてください。