格安SIMへの乗り換えの流れは?必要なもの・最適なタイミングも解説

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格安SIMとは、大手通信キャリアよりも安い価格で利用できる通信サービスです。格安SIM会社が提供するSIMカードをスマートフォンに挿入して、各種設定を行えば利用を開始できます。そのコストパフォーマンスの高さから近年は注目を集めていますが、格安SIMへの移行になかなか踏み切れない方や、具体的にどのような手続きをすべきか分からない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、格安SIMへの乗り換えの流れや必要なアイテム、最適なタイミングなどについて紹介します。また、格安SIM契約と同時に人気のiPhoneへの乗り換える方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

 

▼実際に乗り換えを行ったスタッフのレポートはこちらの記事をチェック! 

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格安SIMとは?

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格安SIMとは、NTTドコモなどの大手通信キャリアよりも安い価格で利用が可能な通信サービスです。そもそもスマートフォンは本体とSIMカードの2つで成り立っていて、SIMカードが無ければ通信サービスを利用できません。

SIMカードの「SIM」は加入者固有番号を意味するSubscriber Identity Moduleの略語で、その名の通り通信事業者がサービスに加入した個人に通信サービスを提供できるよう、利用者を識別するために使う番号です。通信サービスはSIMカードに基づいて提供されるため、SIMカードが挿入されていないスマートフォンはモバイル通信ネットワークに接続できず通話もできなくなります(Wi-Fiへの接続は可能です)。

 

かつてSIMカードは自社の囲い込み戦略に使われており、「SIMロック」と呼ばれる制限がかけられていました。これは何かというと、ある通信事業者で購入した端末は、同じ通信事業者の提供するSIMカードしか使用できない、というものです。その端末を使い続ける限り、同じ通信事業者を継続して利用することとなるため、顧客を離さないための手法として使われていました。

しかし、2015年に総務省が発出したSIMロックの解除を義務化する通達によって、契約者がリクエストすればどの通信事業者であってもSIMロックを解除して、スマートフォンをSIMフリーに変更できるようになったのです。現在では最初からSIMフリーのスマートフォンを購入でき、回線業者も契約者が選択可能です。

また、SIMロックが解除されていれば、大手通信キャリアでスマートフォンを購入した後に、ほかの会社のSIMカードを買って別のプランに乗り換えることもできます。SIMロックの解除が義務化されて以降、多くの格安SIMと呼ばれるサービスが誕生しました。

 

格安SIMへの乗り換えで用意すべきものは?

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格安SIMへの乗り換えを行う際に、用意すべきものがいくつかあります。ここでは格安SIMの契約に必要なアイテムを詳しく紹介します。

 

SIMフリーやSIMロック済みの端末が必要

格安SIMへの乗り換えの際は、SIMフリーの端末かSIMロック解除済みのスマートフォンが必要です。SIMロックがかかった端末の場合は、ロックの解除を行いましょう。特に、大手キャリアで購入したスマートフォンは、SIMロックがかけられている場合があります。SIMロックの状態だと、現在使っているスマートフォンのまま格安SIMに乗り換えるために別のSIMカードを挿しても利用できません。

なお、SIMロックの解除はWebサイトかショップなどで行えます。店頭でSIMロック解除の手続きをする場合は、各キャリアのショップを訪れればショップスタッフがSIM解除を行ってくれます。Webサイトでの手続きが不安な方は、店頭への持ち込みがおすすめです。

ただし、ショップでのSIM解除手続きの場合、税込で3,300円程度の手数料がかかる場合があるため注意しましょう。

 

▼SIMロックを解除する方法について、詳しくは以下の記事もご参照ください。

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端末は新規購入も可能!

格安SIMへの乗り換えには、SIMロック解除済みの端末やSIMフリー端末を用意する必要があります。今まで使用していた端末を継続して利用することも可能ですが、格安SIMのショップやWebサイトなどで契約時に端末の新規購入も可能です。

格安SIMのショップ、Webサイトでは安価な機種から最新機種までさまざまな機種を取り扱っています。価格がリーズナブルな端末が人気ですが、近年ではそういった端末も機能が充実してきており、最新機種と比べても見劣りしない高性能な端末も入手できます。また、格安SIMの業者によってはアップル社のiPhoneシリーズなどの人気機種も購入可能です。

 

MNPの予約番号が必要

MNPは「Mobile Number Portability」の頭文字を取った略称で、携帯電話番号ポータビリティを指し、現在の携帯電話番号をそのまま利用して他社に乗り換えられるサービスです。

MNPを利用するには予約番号が必要です。MNPの予約番号はMNPを行なう際に必要な10桁の数字を指します。

 

通信事業者を変更する際にMNPの予約番号を伝えれば、これまでの携帯電話番号を引き継げます。また、MNPでの新規契約をする際もMNP予約番号が必要です。MNP予約番号は契約しているサービスのWebサイトやショップ、電話サポートなどで取得できます。

注意点として、MNPの予約番号には15日の有効期限があります。そのため、早期の手続きの実施が推奨されますが、仮に15日以内に手続きができなかった場合は予約番号の再取得が可能です。15日の期限が超過してしまう、途中で予定が変わった場合などでも罰則は特になく、元の通信会社との契約が保持され引き続き利用できます。

 

▼MNPについては以下の記事もご参照ください。
MNP予約番号って何?取得方法や使い方、利用の注意点を詳しく解説

 

 

本人確認書類

本人確認書類の提出も格安SIMへの乗り換えで必要です。どの本人確認書類が有効であるかどうかは、格安SIMの提供会社ごとに異なるため、事前にWebサイトなどで確認しておきましょう。

運転免許証や住民基本台帳カード、マイナンバーカードなどが本人確認書類の例です。パスポートや健康保険証を使用する場合は、公共料金領収書または住民票のどちらかを補助書類として一緒に提出する場合もあります。

 

▼LIBMOにおける本人確認手続きの流れや、必要な本人確認書類についてはこちら

https://www.libmo.jp/support/identification/

 

クレジットカード

格安SIMの乗り換えには、本人名義のクレジットカードが必要なサービスもあります。銀行の口座振替に対応している格安SIMは全体的に少なく、クレジットカードのみに対応しているサービスが目立つためです。もしクレジットカードを所持していない場合は、新規発行も検討しましょう。

 

格安SIMへの乗り換えの流れを解説f:id:libmo:20210804094317j:plain

続いて、格安SIMへの乗り換えの流れについてご紹介していきましょう。

 

【1】スマートフォン本体をどのように用意するか決めておく

まず、今後使うスマートフォン本体をどのように用意するか決めます。一般的には、

・格安SIMのサービスを提供する携帯電話会社から、新しい本体を購入しSIMカードの契約を同時に行う

・家電量販店やネット通販などでSIMフリー端末を購入する

・所有するスマートフォン本体を使いSIMカードの契約のみを行う

といった方法があります。

 

【2】MNP手続き

格安SIMサービスへの申込みを行う前に、MNPが必要な方はそちらの手続きを行いましょう。

MNPの手続きをするためには、まず現在契約中の大手通信キャリアにMNP転出の手続きをしなくてはなりません。大手通信キャリアの場合、ショップに出向くか電話でMNP転出の手続きが可能です。

MNP転出の申し出によって、MNP予約番号が発行されます。格安SIMサービスの申込みの際に、このMNP予約番号が必要となります。

ちなみに、MNP予約番号の受け取りは、ショップや電話、オンラインで行えます。ショップや電話を使った申し出の場合、長時間の待ち時間や引き止めの営業をされる可能性も否めません。余計なストレスなく手続きを進めたい場合は、オンラインでの発行がおすすめです。

 

【3】格安SIMサービスへの申込み

いよいよ格安SIMサービスへの申込みを行います。申込みの際、料金プランやオプションなども選択する必要があります。データ容量の大きさでサービス料金も変わるため、ご自身の利用状況に合ったプランを選びましょう。必要に応じて電話かけ放題などのオプションも申込みの際に選定可能です。

契約するプランの詳細を決めて申込みを完了させたら、SIMカードが届くのを待ちます。従来は1週間ほど到着までに時間がかかりましたが、近年では最短1日程度で届くようになりました。

 

【4】SIMカード到着後 回線利用の設定

無事に格安SIM会社から新しいSIMカードが届いたら、乗り換えの手続きも終盤です。スマートフォンに新しいSIMカードを挿入して、回線利用の設定を行えば格安SIMの利用を開始できます。

この際に格安SIM会社から端末を購入した場合、スマートフォンには「APN設定」がされていないため、APN設定を行う必要があります。

APN設定とは、どの携帯電話会社からインターネットに接続するかを指定するための設定です。SIMカード到着時に設定の説明書が同封されているため、そちらを確認しながら設定を進めていきましょう。

以前は、基本的にAPN設定は手動入力が必要で、いくつもある項目に正しい値をひとつひとつ入力するという手間がありました。しかし最近では各種格安SIMサービスのAPN設定が端末側にプリセットされているケースも増えているため、設定にかかる手間は少なくなっています。

以上が格安SIMへの乗り換えの全体的な流れです。乗り換えの流れをしっかりと把握して、スムーズな乗り換えを実施しましょう。

 

格安SIMへの乗り換えに最適なタイミングはある?

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かつては、スマートフォンを新規契約するときは「2年縛り」といって、2年間の契約を前提とした契約が普通でした。ユーザー側に2年間の利用を契約する代わりに、毎月の月額料金が割引されるメリットがあります。しかし、2年ごとに訪れる契約更新の月を含む前後3ヶ月以外の時期に解約を行った場合、大手通信キャリアの場合は1万円前後の高額な違約金が発生するデメリットがありました。

しかし現在では、電気通信事業法の改正によって、2年契約の途中で解約した場合に発生する違約金が1,000円までとされ、2年契約していない場合の月額料金も差額が170円までになるように変更されました。

ただし、この法律は2019年10月1日以後の契約が対象のため、それ以前に行った契約については1万円前後の違約金が課されます。

ご自身の契約時期をよく確認して、サービスの乗り換えのタイミングには注意しましょう。

 

格安SIM契約と同時にiPhoneへの乗り換える方法は?

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アップル社のiPhoneシリーズは大変人気のある機種ですが、格安SIM会社が取り扱っていれば 、格安SIMの契約と同時にiPhoneに乗り換えられます。格安SIMの契約時でのiPhone購入が最も手軽な方法で、スマートフォンの利用環境の移行もスムーズです。

最近では多くの格安SIMサービスがiPhoneを取り扱っています。たとえば「LIBMO」では、第2世代のiPhone SEのほか、iPhone 8も取り扱っています。もちろんiPhoneシリーズだけでなく、高機能かつリーズナブルなAndroid機種も多数取り扱っており、AQUOSシリーズを中心に国内スマートフォンも充実しています。

 

▼LIBMOで使える端末については、以下の一覧をご参照ください。
https://www.libmo.jp/device/lineup/

 

まとめ

格安SIMはリーズナブルな価格設定と豊富なプラン展開で人気のサービスです。乗り換えは簡単なステップで行えますが、必要なものや手順にはいくつかのポイントがあります。

まず、本人確認書類やクレジットカードなど、乗り換えに必要なアイテムが揃っているかよく確認しましょう。また、大手通信キャリアから格安SIMに乗り換えるための手順をしっかりと把握し、抜けのない事前準備を行うことが大切です。さらに、乗り換え手続きの際に必要になるMNPの予約番号には有効期限があるため、予約番号が発行されたら迅速に転入手続きを進めましょう。

この記事を参考にして、格安SIMで快適な通信サービスの利用をスタートさせてください。

 

 

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