各メーカーより続々と最新のスマートフォンが発売されていますが、中でも国内で高いシェアを誇るiPhoneは、毎年秋に新機種が発売されるのが通例です。しかし、以前は毎年のように機種変更されていた方でも、現在は数年間同一の機種を使い続けることが一般化しつつあるのが現状です。
買い替えサイクルが長期化している要因としては、スマホの価格高騰や高機能化が挙げられます。では、スマホはどのタイミングで買い替えるのがベストなのでしょうか。
この記事では、一般的なスマホの買い替えサイクルや、機種変更時の手順について解説します。
- スマホはどのくらいのサイクルで買い替える?
- スマホを機種変更する理由とは?
- スマホの買い替え目安とは
- 機種変更に向けてやっておくべきこととは?
- 機種変更の手順
- スマホの買い替えに合わせて契約も見直してみては?
- まとめ
スマホはどのくらいのサイクルで買い替える?
株式会社ニューズドテックが、2022年8月に実施したインターネット調査「スマホカルテ調べ、スマホの買い替え期間調査アンケート」によると、約6割の人は「以前と比べてスマホの買い替え期間はあまり変わらないと思う」と回答しています。一方で、3割弱の人が「買い替え期間が長くなった・なりそう」と回答していました。同条件で2022年2月に実施した調査と比較すると、半年間でおよそ7ポイント上昇しており、スマホの買い替えサイクルは長期化の傾向にあるといえるでしょう。
買い替えサイクル長期化の要因としては、およそ6割弱の人がスマホの価格高騰を理由に挙げています。続いて多かった回答が「今のスマホで満足」で、こちらは約4.5割の人が理由に挙げていました。
これらの回答をiPhoneユーザー、Androidユーザーでさらに分割してみると、iPhoneユーザーのほうが「スマホ(の価格)が高騰したから」「今のスマホで満足」という回答をした割合が多いことが分かります。高価なiPhoneは分割で購入する人が多く、支払期間が2年以上となるため、買い替えサイクルが長期化しているのです。
また、iPhoneはAndroidと比べるとOSアップデートの提供期間が長く、比較的古い機種でも最新の機能を利用できるため、今のスマホで満足している人が多い傾向にあります。
さらに、スマホの買い替え予定はいつ頃かを聞いたところ、5割強の人が「買い替え予定無し」と回答しました。このことからも、スマートフォンの買い替えサイクルが長期化していることが分かります。
参考:スマホ買い替え期間長くなった・なりそう28%、理由1位はスマホの高騰57%、2位は今で満足46%|スマホカルテ調べ
スマホを機種変更する理由とは?
株式会社レビューが2022年6月に実施した調査レポート「スマホを買い替えようと思うきっかけは?」によると、スマホを買い替えようと思うきっかけの第1位は「スマホの故障」でした。落下による画面割れや容量不足などによる動作の遅延、バッテリー持ちの悪化などが生じた際にスマートフォンの買い替えを検討する傾向にあります。
続く第2位には「買い替える頻度を決めている」がランクインしました。理由としては、端末の分割払いが完了したタイミングや、キャリアに端末を返却することで残債を免除されるプログラムなどを利用している人が、決められたタイミングでスマホを買い替えていることが挙げられます。
第3位は「キャンペーンによる還元がある」でした。キャリアによる割引が終了するタイミングで他社に乗り換え、お得にスマートフォンを購入している人が増加傾向にあるようです。MNPや契約期間の廃止などで、キャリアを乗り換えやすくなったことが背景にあると考えられます。
参考:【調査レポート】スマホを買い替えようと思うきっかけは?「スマホの故障」が圧倒的1位!!
スマホの買い替え目安とは
スマホを買い替える目安として、バッテリー持ちの悪化や動作の遅延を感じた際に、スマホの機種変更を検討する人が多い傾向にあります。スマホの故障以外でも、OSアップデートの対象外になった場合、セキュリティーの観点から早めに機種変更を検討した方が良いでしょう。また、5G通信などの最新の機能を利用したい場合も、機種変更が必要かもしれません。ここでは、実際にスマホを買い替える目安を紹介します。
バッテリーの持ちが悪いとき
スマートフォンはメールやインターネットだけでなく、動画閲覧や音楽鑑賞などさまざまな用途で使用されています。用途の拡大に従いバッテリーの消費も多くなるため、充電回数も増えるでしょう。
バッテリーは消耗品なので、充電を繰り返すと劣化が進みます。バッテリーの劣化が進むと持ちが悪くなるため、バッテリーの交換かスマホの買い替えが必要です。バッテリー容量を増やし、ソフトウェアにバッテリーを保護する機能も搭載されていますが、実際のところバッテリーの寿命は2〜3年といわれています。そのため、バッテリーの寿命を目安に、2~3年で買い替えを検討するのがおすすめです。
なお、正規店にバッテリー交換を依頼する場合は、個人情報保護の観点から基本的にデータは消去されます。必ずバックアップを取った上で依頼するようにしましょう。iPhoneの場合「AppleCare+ for iPhone」に加入していれば無償でバッテリーを交換できます。Androidの場合は、キャリアが提供する故障サポートプログラムに加入しておくと安心です。
アプリの動作が遅いとき
OSやアプリの高機能化に伴い、古いスマートフォンでは動作が遅く感じることがあります。最新のOSやアプリは要求スペックも高くなっているので、動作の遅延を感じた場合はハードウェアのスペック不足が考えられるでしょう。
また、スマートフォンは長く使うことで不要なファイルが蓄積し、動作が遅くなります。初期化することで改善することもありますが、初期化しても改善が見られない場合は買い替えを検討する目安になります。さらに、スマホで撮影した写真や動画がストレージ容量を圧迫することも、動作を遅くさせる要因です。写真や動画は外部ストレージやクラウドストレージに保存し、本体容量に余裕を持たせましょう。
OSアップデートの対象外になったとき
お使いのスマートフォンがOSアップデートの対象外となった際も、買い替えを検討した方が良いでしょう。OSアップデートには機能の改善だけでなくバグの修正も含まれるため、古いOSのまま使い続けることはセキュリティー的に好ましくありません。また、使用したいアプリが古いOSに対応していない可能性もあります。
なお、iPhoneのOSアップデート期間は平均5年程度です。多少動作は緩慢になってくるものの、バッテリーさえ交換すれば比較的長期間使用できるでしょう。一方、Androidは1回もしくは2回程度のOSアップデートしか提供されないことが多いため、2~3年程度での買い替えがおすすめです。メーカーによってはOSアップデート終了後もセキュリティーアップデートが提供される場合もあるため、長期間使いたい場合はサポートの充実したメーカーを選択するようにしましょう。
最新機能が使いたいとき
5G通信やeSIMなど最新の機能を利用したい場合も、スマホを買い替える必要があるでしょう。
現在は4Gから5Gへの過渡期なので、使用しているスマートフォンが5Gに対応していないことも考えられます。今後5Gが普及したタイミングで、スマホの買い替えを検討すると良いでしょう。
なお、iPhoneをはじめとした最新のスマートフォンは5G対応がほとんどですが、一部のAndroid端末は依然として4Gのみの対応に留まっているため、機種選びの際は注意が必要です。特に、廉価な端末を購入する場合はよく確認しましょう。
eSIMとは端末内部にあらかじめ埋め込まれた小さなチップで、物理的なSIMカードを抜き差しすることなく、SIMカードと同様の電話番号などの情報を書き込むことができる技術です。日本では、一般的に普及しているとはいえませんが、大手キャリアが提供を開始したことで今後の普及が期待されています。iPhoneではiPhone XS以降の機種がeSIMに対応しており、Andoroidにおいても搭載が進んでいる技術です。今後1つの端末に2つの電話番号を搭載するデュアルSIMを利用したい方は、eSIM対応端末への買い替えをおすすめします。
機種変更に向けてやっておくべきこととは?
機種変更の際は、お手持ちのスマホについて調べ、契約状況などを確認しておく必要があります。では、具体的にどのような準備をしておくと良いのでしょうか。ここでは、機種変更時にやるべき4点について解説します。
端末の支払いが完了する時期を調べる
高価な端末は分割で購入する方も多いため、現在お使いの端末がいつ支払い完了するのかを事前に確認しておきましょう。なお、大手キャリアの分割回数は以下の通りです。
キャリア |
分割回数(契約時に選択) |
NTTドコモ |
12回(1年)・24回(2年)・36回(3年) |
au |
24回(2年)・36回(3年)・48回(4年) |
ソフトバンク |
24回(2年)・48回(4年) |
もし故障などで早急に機種変更が必要となった場合は、一括返済もできます。そのため、規約をよく確認しておくと良いでしょう。複数台の分割を組むことも可能ですが、その分月々の支払いが高額になるため注意が必要です。
キャリア |
分割可能台数(1回線につき) |
NTTドコモ |
2台 |
au |
3台 |
ソフトバンク |
3台 |
また、分割払いに延滞してしまうと信用情報に傷が付く恐れがあるため、支払いについては気を付けなければなりません。
バックアップをとる
新しい端末にデータを移行するために、バックアップを取りましょう。バックアップの方法はiPhoneとAndroidで異なります。
iPhoneのバックアップ方法
iPhoneのバックアップを取る方法は「iCloud」を使用した方法と「パソコン(MacまたはWindows)」を使用した方法があります。
1.iCloudでバックアップを取る方法
「設定」 →「[自分の名前]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」を選択し「iCloudバックアップ」をオンにします。電源とWi-Fiに接続されると自動で毎日バックアップが作成されます。また、「今すぐバックアップ」をタップすることで、手動でバックアップを作成することも可能です。
2.パソコンでバックアップを取る方法
macOS 10.15以降のMacの場合は「Finder」の機能でバックアップを取ることが可能です。macOS 10.15以前のMacもしくはWindows PCをお使いの場合は「iTunes」を使ってバックアップを作成しましょう。
Androidのバックアップ方法
Androidはメーカーによってバックアップの作成方法が異なります。ここでは、Androidの標準機能である「Google アカウント」を使ったバックアップ方法を紹介します。
「設定アプリ」 →「Google」→「バックアップ」を選択しましょう。「Google One バックアップ」をオンにし、画面上の手順に沿って操作します。電源とWi-Fiに接続されると、自動で毎日バックアップが作成されます。また、「今すぐバックアップ」をタップすることで、手動でバックアップを作成することも可能です。
オプションサービスへの加入状況を調べる
分割で購入した端末を一定期間でキャリアに返却することで、残債の返済を免除されるサービスに加入している方もいるのではないでしょうか。機種変更時には、オプションサービスに加入しているかどうかを調べることも必要です。以下で代表的なサービスと端末の返却タイミングを確認してみましょう。
|
プログラム名 |
分割回数 |
端末返却のタイミング |
免除される返済回数 |
NTTドコモ |
スマホおかえしプログラム |
36回 |
1ヶ月目から35ヶ月目までの任意のタイミング |
最大12回 |
au |
かえトクプログラム |
24回 |
13ヶ月目から25ヶ月目までの任意のタイミング |
最終回分の支払い(残価) |
ソフトバンク |
新トクするサポート |
48回 |
25ヶ月目以降の任意のタイミング |
最大24回 |
NTTドコモの「スマホおかえしプログラム」は、端末返却のタイミングが1ヶ月目から35ヶ月目までの任意となっています。しかし、免除される返済回数が最大12回なので、24回目で返却するのがお得です。auの「かえトクプログラム」の場合、残価設定ローンといわれるもので、端末を返却したタイミングで残債のすべてが免除されます。ソフトバンクの「新トクするサポート」においては、最大24回の返済免除を受けることができるため、24回目の支払が完了した時点での返却がお得です。
つまり、1年もしくは2年で端末を返却するのが、最もお得といえます。スマホを買い替える際には、これらのサービスに加入していないかをよく確認しましょう。オプションサービスを利用し、1~2年でお得にスマホを買い替えるのも一つの方法です。
下取りに出せるか調べる
端末を下取りに出すことで、お得に機種変更できる場合があります。下取りは大手キャリアだけでなく、一部の家電量販店や携帯ショップなどで申し込みが可能です。
なお、Appleの場合は「Apple Trade In」という名称で、iPhoneの下取りサービスを提供しています。また、Androidの場合はキャリアやショップの下取りプログラムを利用するのが一般的です。加えてPixelシリーズについては、Google自らが提供している下取りプログラムを利用することができます。
機種変更する際には、お使いの端末が下取り可能かを確認してみることもおすすめします。
機種変更の手順
これまで、機種変更といえばキャリアショップや家電量販店、携帯ショップなどに出向いて手続きすることが一般的でした。しかし、最近ではオンラインショップでの手続きも増えています。ここでは、機種変更する際の手順を方法別に紹介します。
店頭で手続きを行う場合
キャリアショップ・家電量販店・携帯ショップなどで機種変更をする場合は、契約者本人の身分証明書と使用中のスマホを持って来店しましょう。キャリアショップは来店予約が必要なので予約を入れてくことも忘れてはいけません。なお、データ移行は基本的に有料サービスです。しかし、店舗によっては実施していない場合もあるため、来店予約をする際は注意しましょう。店頭で機種変更すると一定の事務手数料がかかる点にも気を付ける必要があります。
使用中の端末を下取りに出したり返却したりする場合は、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
オンラインショップで手続きを行う場合
機種変更は、契約しているキャリアのオンラインショップで行うことも可能です。手続き後、1週間程度で端末が郵送されてくるので、SIMカードを差し替えることで新しいスマホに変更することができます。また、オンラインショップでの機種変更の場合、事務手数料がかかりません。データ移行については自分で行う必要がありますが、わからない場合はキャリアショップの有料サポートも利用できます。
なお、SIMフリー端末を使用している場合、機種変更手続きは不要です。家電量販店や通信販売などで端末を購入し、SIMカードを差し替えれば即座に使用することができます。
【LIBMO】オンラインでの機種変更の手順
格安SIMサービス「LIBMO」でもオンラインでの機種変更手続きを行っております。LIBMOをご利用中の方は「LIBMOマイページ」から機種変更を行うことが可能です。
必要な費用は端末代金のみで、事務手数料はかかりません。ただし、SIMカードのサイズ変更が伴う場合は、再発行手数料3,300円(税込)が発生します。
なお、機種変更には身分証明書の提出が必要です。提出後、問題がなければ7日間以内に端末が届きます。
以前分割購入した端末の残債がある場合は、事前に返済する必要があるため気を付けましょう。
スマホの買い替えに合わせて契約も見直してみては?
スマホ買い替えに併せて、料金プランを見直してみると良いでしょう。毎月のデータ容量が足りない場合は、よりデータ容量の多い料金プランへの変更がおすすめです。LIBMOでは、20GBや30GBといった大容量プランもお得に利用できます。余ったデータ容量は翌月に繰り越すこともできるため、無駄なく利用することができるのです。
LIBMOは端末購入も可能!
LIBMOでは、端末の購入も可能です。魅力的な端末をリーズナブルな価格でご用意しており、新規契約やMNPと同時にご購入頂くことで、さらにお得にお求め頂けます。AndroidだけでなくiPhoneSE(第三世代)の未使用品も用意しているため、iPhoneユーザーにもおすすめです。
また、端末購入と同時に「LIBMO端末補償」に加入することもできるため、安心・安全にスマホを使いたい方は加入を検討してみてはいかがでしょうか。
LIBMOで購入できるおすすめ機種は?
現在LIBMOでご購入頂けるおすすめの端末を3機種紹介します。
まずは、OPPO社の「OPPO Reno7 A」です。OPPO Reno7 Aは普段使いに十分な性能に加え、おサイフケータイや防水防塵などの日本仕様にしっかりと対応しています。機能性だけでなく、「OPPO Glow」と呼ばれる独特な質感は、おしゃれなスマートフォンを持ちたい方にも最適です。
▼詳しくはこちらの端末レビューをご覧ください。
続いて、Motorola社の「moto e32s」です。moto e32sはエントリーモデルながら3眼カメラ、約6.5インチの大画面、5,000mAhの大容量バッテリーを備えたコストパフォーマンスに優れた一台となっています。また、指紋認証や防水防塵にも対応しているため、日常で便利に使用して頂けることでしょう。
▼詳しくはこちらの端末レビューをご覧ください。
最後に、Apple社の「iPhoneSE(第三世代)」です。iPhoneSE(第三世代)はエントリークラスに位置づけられた端末ですが、iPhone13と同じA15 Bionicチップを搭載しているため、十分な性能を持っています。普段使いで動作の遅延などを感じることはないでしょう。また、画面下部にTouch ID(指紋認証)を備えているため、コロナ禍においても便利に使用可能です。
▼詳細はこちらの端末レビューをご参照ください。
まとめ
この記事では、スマートフォンの買い替えサイクルについて紹介しました。これまでは、1年程度での機種変更が一般的でしたが、現在は端末の高騰と機能の向上によって買い替えサイクルが長期化しています。
バッテリー持ちの悪化や動作の遅延などは、代表的な買い替え目安です。故障以外に、お使いの端末がOSアップデートの対象外になった場合も、セキュリティーの観点から買い替えを検討した方が良いでしょう。5G通信やeSIMなどの最新の機能を利用したい場合も、現在お使いの端末によっては買い替えが必要となります。
機種変更する際には、分割払いの終了時期やオプションサービスの加入状況を確認することで、お得に購入できるかもしれません。LIBMOでは、スマホをお得に購入できる「最大2万円相当還元プログラム」などを実施しております。情報をこまめにチェックし、お得にスマホを手に入れましょう。