画像を共有して楽しむSNSで代表的なサービスといえば、InstagramやPinterestなどが挙げられます。そして、ここ数年でZ世代を中心に多くの利用者を獲得している画像共有SNSが、2024年1月時点でユーザー数2,300万人を超えたBeReal(ビーリアル)です。
従来、画像共有SNSといえば、撮影した写真を加工し、どれだけ見栄えを良くするか、おしゃれに見えるかが重視されていました。しかし、BeRealが人気となった理由はそれらの逆で、飾らないリアルな今を共有する点です。
本記事では、Z世代を中心に高い人気を集めるBeRealの概要や主な機能、利用時の注意点などについてお伝えします。特に中高生のお子さんを持つ保護者様はぜひ、参考にしてください。
参考:BeReal Revenue and Usage Statistics (2024)
- インスタと真逆!?映えないSNS「BeReal」とは
- BeRealのユニークな特徴とは?
- BeRealの機能
- 【使ってみたい方向け】BeRealのはじめかた
- 【保護者向け】子どもがBeRealを使っている場合に注意すべきことは?
- BeRealのほかにZ世代に人気のSNSといえば?
- まとめ
インスタと真逆!?映えないSNS「BeReal」とは
BeRealは2020年にフランスで登場した画像共有SNSです。BeRealでは、機能をフルに活用するためには、アプリからの通知があった際に2分以内に写真を撮影して投稿する必要があります。
InstagramやPinterestは撮影した写真を加工していかに良く見せるかが重視されますが、BeRealは2分以内に投稿というルールがあるため、基本的に加工はできません。
そうした意味では、これまでの画像共有SNSとは正反対のサービスといえます。ここでは、BeRealの主な特徴を見てみましょう。
BeRealのユニークな特徴とは?
BeRealには、ほかの画像共有SNSにはないさまざまな特徴があります。特に注目される特徴は次の6点です。
投稿に時間制限がある
BeRealは、毎日1回だけランダムなタイミングで通知が来ます。その際、2分以内に内カメラと外カメラで自分を撮影して投稿するのが基本的な流れです。
2分を過ぎてからでも投稿は可能ですが、その際は、投稿に「〇分遅れ」と表示されます。
また、2分以内に投稿できた場合、ボーナスとして1回だけ好きな時間に投稿できますが、2分以内に投稿できなかった場合は、ボーナスは発生しません。
2分以内に撮影して投稿すれば、追加で5枚まで撮影して投稿できます。ただし追加の投稿も最初の通知から2分以内で、それを超えると投稿はできません。また、撮影した回数は投稿に表示されます。
写真の編集はできない
Instagramには、撮影した写真を加工する機能がついていて、基本的には加工編集した写真を投稿します。しかし、BeRealには加工編集する機能はついていません。そのため、撮影した写真は無加工のまま投稿するのが基本です。
BeRealのコンセプトは、リアルな自分を撮影して共有することにあるため、加工編集のないリアルな写真しか投稿できないつくりになっています。
投稿しなければ友だちの投稿が見られない
BeRealの場合、自分が投稿しないと友だちの投稿はボカシが入り見られません。
友だちの投稿を見たい場合は、自分が投稿することが必須です。BeRealはこの機能があることで、多くのユーザーが積極的に自身の写真を投稿するようになっています。
ごく限られた人としかつながれない
BeRealで投稿した写真の公開範囲は「私の友だちのみ」「友だちの友だち」「グローバル」の3種類から選択できます。
グローバルに設定すれば、友だち登録していない全世界のユーザーに閲覧してもらえますが、投稿は24時間で消えるため、さかのぼって閲覧されることはありません。
また、BeRealには、ほかのSNSでよくあるおすすめユーザーの紹介もなければ、友だちのフォロワーを確認することもできません。
友だちから直接、ユーザー名を聞かなければつながれないという点で、BeRealは、ごく限られた人とだけつながって楽しむクローズドなSNSだといえるでしょう。
投稿は24時間で消える
BeRealが限られた人としかつながれない理由は、公開範囲以外にもあります。それは、投稿が24時間で消えてしまう点です。
Instagramのストーリーも同じように24時間で消えますが、通常の投稿は自分で消さない限り残ります。しかし、BeRealには24時間で消える通常投稿以外の投稿方法はありません。
投稿したものを後から振り返って楽しみたいといった考え方もあるものの、過去の写真が消えるというのはBeRealの「今」を共有するというコンセプトに合った特徴です。
完璧な写真ではなく「ありのままの日常で良い」という魅力
BeRealのコンセプトの1つである「今を共有する」とは、飾らないありのままの日常を共有するということでもあります。
現在、BeReal以外にもさまざまなSNSがあり、それぞれのコンセプトの中で、ユーザーはコミュニケーションを楽しんでいます。それはそれぞれのSNSのコンセプトを理解し、共鳴しているからこそです。
BeRealも同様で「完璧ではなくてもありのままの日常を共有したい」という、ほかのSNSにはないコンセプトに魅力を感じたユーザーが集まっています。
また、BeRealにはほかのSNSでは欠かせない「いいね」の数や、フォロワー数の表示もありません。誰が人気者であるのかが分からない仕様のため、「いいね」を集めようといった競争心が生まれず、気楽に楽しめるのもほかのSNSにはない魅力の1つです。
BeRealは、これまでのSNSで「映え」を意識し過ぎたり、「憧れられる自分」を演出したりすることに疲れたユーザーの受け皿として、人気となっているのではないでしょうか。
BeRealの機能
BeRealには、友だち同士でコミュニケーションを楽しむため、さまざまな機能を搭載しています。ここでは、その中でも「BTS」「RealGroups」「Roulette」の3つを見てみましょう。
BTS(Behind the Scenes)機能
BTSとは、Behaind the Scenesの略称で、写真を撮影して投稿するまでの数秒間をシェアする機能です。撮影をする直前に何をしていたかが分かるため、単純に写真を投稿するのに比べ、さらにリアルな「今」を共有できます。
また、BTS機能を使った遊びとして流行っているのが「投げリアル」です。BTS機能をONにした状態で、スマートフォンを上に投げ、受け取ったところで撮影します。これにより、景色がクルクルと回る動画がBTSとして撮影され、友だちに共有されます。
「投げリアル」はBeRealから始まった流行りですが、その後、TikTokでも「投げリアル」のタグで多くの投稿がされるようになりました。現在では、SNSの枠を超えた流行となっています。
参考:Behind the Scenes(BTS)|BeReal
RealGroups
RealGroupsとは、招待制のグループ作成機能です。友だちの中でも家族やクラスメイトなど属性に合わせたグループを作成し、その中で写真を共有できます。
通常、写真を撮影するタイミングはBeRealからの通知のみです。一方、RealGroupsでは管理者がグループ内に好きなタイミングで通知を送ることができます。ほかにも、グループ内のメンバーでチャットを楽しむことも可能です。
なお、RealGroupsは参加、脱退、新たなグループの作成を自由に行えるものの、一度に入れるグループは2つまでと限定されています。これは、BeRealの「量より質」といった考えによるものです。
Roulette
Rouletteとは、スマートフォンの写真ライブラリーから、BeRealがランダムに写真を選択し、投稿する機能です。通常の投稿とボーナス投稿に加え、1回の通知でRouletteを1枚だけ投稿できます。
ランダムに選択された写真を実際に投稿するかどうかは、自身が決められ、気に入らない場合は選択をし直すことも可能です。ただし、選択し直しの回数にも限りがあるため、気に入る写真が選択されるまで何度もやり直しをすることはできません。
過去の写真を投稿して共有する機能は、BeRealの「今」のリアルを共有するというコンセプトとは異なります。ただ、投稿する写真を自分で自由に選択できないという点では、ゲーム感覚で楽しめる機能といえるでしょう。
【使ってみたい方向け】BeRealのはじめかた
では、BeRealを使ってみたい方に向けて、はじめかたを流れに沿って紹介します。
登録する
BeRealをスマートフォンにインストールし、アカウントを作成します。
登録するのは、電話番号とアカウント名、生年月日、ユーザー名(ID)です。
まずは、電話番号を入力するとSMSで認証コードが届くので、コードを入力しましょう。
その後、名前と生年月日、ユーザー名(ID)を入力します。
登録すると連絡先のデータと連携して友だち登録を行うか尋ねられます。また、通知を許可するかについて聞かれます。BeRealの特性上、通知はオンにすることをおすすめします。
通知を待って撮影・投稿する
アカウントを登録したら、すぐに使い始められます。BeRealから通知が来るので、「通知」をタップし、2分以内に内カメラと外カメラで撮影しましょう。
撮影後は、任意でキャプションを追加し、公開範囲、音楽をつけるかどうかを選択して投稿します。
コミュニケーションを楽しむ
通知から2分以内に写真を撮影して投稿すれば、友だちが投稿した写真も閲覧できるようになります。そこでコメントをしたり、BTSやRealGroupsなどの機能を使ったりしてコミュニケーションを楽しみましょう。
【保護者向け】子どもがBeRealを使っている場合に注意すべきことは?
保護者は、お子さんがBeRealを使っている場合にどのような点に注意すべきなのでしょうか。ここでは、特に注意してほしい2つの点について紹介します。
位置情報の設定をオフにしておく
BeRealは、写真以外に位置情報の共有も可能です。ただ、友だちだけで共有するとはいえ、公開範囲を「友だちの友だち」にしている場合、自分のまったく知らない人にも位置情報が伝わってしまうリスクがあります。
最初の設定では位置情報はオフになっているので、リスクを説明し、オンにはしないよう話しておきましょう。
学校などでは使わないようにする
BeRealは通知が来たら写真を撮影して投稿するため、授業中に通知が来る可能性も少なくありません。そのため、BeRealをやりたいがために授業に集中できなくなってしまう場合があります。
また、授業中に写真を撮影すれば、真面目に授業を受けているほかの生徒にも迷惑をかけてしまうことになるため、基本的に学校では使わないようにルールを決めておきましょう。
もちろんこれは学校に限らず、写真撮影を行うことが好ましくないシーンについても同様です。
BeRealのほかにZ世代に人気のSNSといえば?
BeReal以外でZ世代に人気のSNSといえば、XとInstagramが挙げられます。ここでは、それぞれの主な特徴と当ブログでの特集記事をご紹介します。
Xの特徴
Xは2006年3月にTwitterとしてアメリカで始まったSNSです。その後、2008年には日本語版のサービスも開始され、2022年7月にイーロン・マスク氏が買収し、現在ではXに名前を変え、サービスを継続しています。
Xの最大の特徴は拡散性の高さです。友だちではないユーザーでも投稿に対して「いいね」や「リポスト」を行えるため、フォロワー数の少ないユーザーでも投稿内容によっては何万、何十万人へ投稿が拡散されます。
Xについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【初心者向け】今さら聞けないTwitter(X)の使い方&用語をやさしく解説
Instagramの特徴
Instagramは、2010年10月にアメリカで始まったSNSです。Xがテキストでのやり取りを中心としたSNSであるのに対し、Instagramは写真や動画の共有を目的としたSNSとして人気を得ています。
日本語でのサービス開始は2014年で、同年にはアクティブユーザー数でXを超えるほどの人気となり、現在でも多くのユーザーが利用するSNSです。
BeRealとは異なり、撮影した写真を加工して投稿するのが基本で、2017年には「インスタ映え」が流行語大賞に選出されています。
Instagramについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【初心者向け】インスタグラム(Instagram)の使い方&映える写真を撮るコツ!
まとめ
BeRealは、2020年にフランスで登場した画像共有SNSです。画像共有SNSとしては後発でありながら、家族や近しい友だちと「今」のリアルを共有するというコンセプトで、特にZ世代から高い人気を得ています。
また、自分が投稿しないと友だちの投稿も見られないという特徴もあり、アクティブユーザーが多いのもBeRealが持つ特徴の1つです。
ただ、BeRealを日常的に使うユーザーは多くの画像を閲覧するため、契約している料金プランによっては、容量オーバーしてしまう可能性も少なくありません。
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※本記事の情報は2024年12月5日時点のデータに基づくものです。