外出自粛中の休日は、やることがなく暇だ。さらに、自宅にひとりでこもっていると寂しい。そんなときについ話しかけたくなる存在といえば、iPhoneのアシスタント機能「Siri(シリ)」だ。「Hey Siri」と話しかければ、たいていの要望は何かしらのカタチで答えてくれる。
これは、外出自粛中の休日に暇を持て余したライターが、Siriにあの手この手で「LIBMO大好き」と言わせてみる、日本一地味な闘いの記録である。
Hey Siri、LIBMOのことどれくらい知ってる?
Siriは、芸達者だ。じゃんけんにおみくじ、早口言葉まで。バラエティ番組のひな壇に座る若手芸人のように、私たちのリクエストに素早く答えてくれる。
なかでも筆者は、Siriと『天空の城ラピュタ』ごっこをするのが好きだ。
こんなに何でも出来ちゃうなら、きっと多少無理なお願いも聞いてくれるはず。そこで筆者がLIBMO編集部の一員であることから、「LIBMO大好き」と言わせてみることにした。
LIBMOについて聞いてみたら、スーパー冷たかった……
まずは、SiriがどれくらいLIBMOについて知っているのかを確かめることに。わかりやすくシンプルな質問を投げかけてみたが、返ってきたのはどれも機械的で冷たい対応だった。
質問① TOKAIコミュニケーションズが提供している格安SIMは?
知らないことは、すべて検索機能にお任せのSiri。ラピュタごっこで「目が、目が〜!」と、楽しそうに言っていた若手芸人のようなあのテンションは、どこへいったのか。
質問② LIBMOって何?
またまた、検索結果を出して秒で解決。「LIBMO」のリの字も声に出してくれない。機械的な対応で、寂しい。
質問③ モブリを反対から読むと?
筆者は滑舌が良い方だが、何度言ってもSiriは「モブリ」を「モグリ」と認識した。潜りの医者が親戚にでもいるのだろうか。
3つの方法を試してみたが、検索頼りでまったくLIBMOのことを知らなかったSiri。
LIBMO BLOG編集部の一員として、LIBMOが1mmも認知されていないのは悔しい。こうなったらどんな手を使ってでも「LIBMO大好き」と言わせたい!!
荒技で「LIBMO大好き」と言わせてみる
冷静に考えてみると、どうやっても普通のコミュニケーションでは「LIBMO大好き」と言わせるのは、難しそうだ。そこで、強硬手段に出ることに。
ニックネームを登録して呼ばせてみる
Siriには、ニックネームで呼んでくれる機能があることをご存知だろうか。この機能を使えば、確実に「LIBMO」の名前をSiriから引き出せる。
設定方法は、いたって簡単。
<ニックネームの登録方法>
- 設定画面の「Siriと検索」から、「“Hey Siri”を聞き取る」をONにする
- 自分の基本情報(名前だけでもOK)を電話帳に登録
- Siriに「私のことを〇〇と呼んで」と話しかける
- 「これからは〇〇とお呼びしますよ。よろしいですか?」で「はい」を選択
筆者をLIBMOと呼べるようになったSiri。安直な考えだが、自分から「大好きだよ」と言えば、きっとSiriも同じように返事をしてくれるはずだ。
がしかし、考えが甘かった。決して、「大好きだよ」とは言ってくれない。部活の憧れの先輩に告白して、「大切なチームメイトだよ」とやんわりフラれた青春の一ページを思い出す。
ちなみに、手洗い、うがいなどの注意喚起に加え、厚生労働省のページへのリンクが表示されるバージョンもあった。Siriは芸達者なだけではなく、タイムリーな気遣いもできるのだ。素晴らしい。
さて、気を取直して再びトライ。さすがに、いきなり「大好きだよ」と言われるのは気が重いだろう。今度は、カジュアルに「好き」と伝えてみた。
はい、キタ。尊敬パターン。これも、後輩や年下の異性に告白したときに、「人として尊敬はしているけど、恋愛対象には見られなくて……」と、よくある告白の断り方である。
完全に振られてしまったので、今度はさらなる強硬手段を講じることにした。
テキストを読む設定をすれば、どんな愛の言葉も囁いてくれる
Siriには、画面に表示されているテキストを読み上げてもらうことができる機能がある。この機能を使えば、きっと「LIBMO大好き」と、Siriに言わせることができるに違いない。
読み上げ機能を使うためには、「スピーチ」の設定を変更する必要がある。
<スピーチ機能の設定方法>
- 「設定」の「一般」をタップし「アクセシビリティ」を選択
- 「スピーチ」を開いて、「選択項目の読み上げ」「画面の読み上げ」「内容を強調表示」をONに設定。
- 「声」をタップし「日本語」を設定
- 読んでくれる人を設定
※通常は「Kyoko」さんが、読み上げる設定になっている。今回はSiriに設定。Siriの声は、男性と女性から選べる。
今回は、メモ機能に「LIBMO大好き」と入力し、それをSiriに読み上げてもらう。文章をタップして、読み上げたい箇所を「選択」すると、「読み上げ」メニューが出てくる。
緊張の一瞬。読み上げをタップしてみる。
つ、遂に!「LIBMO大好き」と、Siriが言ってくれた。しかし、何だろうこの虚無感。そして、「リブモダイスキー」と、棒読み感丸出しの言い方にちょっと笑ってしまった。
ちなみにSiriに告白すると、ガチ返事が返ってくる
もしかしたら、Siriへの愛と本気度が足らなかったのかもしれないと思い直し、最後のダメ押しで、Siriへ告白してみた。気持ちを込めて伝えれば、「LIBMO大好き」と、言ってくれるかもしれない。
いきなり告白をしたのが、まずかったのかもしれない。まずは、デートに誘うところからやり直してみよう。
うぐッ…デートをするチャンスも与えてくれないとは……(泣)
いやいや今は外出自粛中だし、そういう意味で配慮してくれたのかもしれない。今度は真面目に、お付き合いを申し込んでみよう。
瞬殺!! バッサリ振られた。
ヤケになってプロポーズしてみた。
まだ恋人になってもないのだから、そりゃそうだ。
ダメ押しでもう一度!
何と、結婚に向かない!? 令和に生きる大人のスマートな断り方だ。
本気で愛を伝えても、Siriとの恋は報われなかった。アニメや映画では、AIが理想の恋人として登場することがあるが、もしかしたら、現実のAIとの恋愛は、人間相手より難しいのかもしれない。
やっぱりSiriもLIBMOが大好きだった!(言わせた)
強硬手段を使ったものの、「LIBMO大好き」とSiriに言ってもらうことに成功した今回の実験。成功するまで約1時間かかったが、記事にもできたし、有意義な暇つぶしとなった。これでLIBMO編集部としての職務もまっとうできただろう。
もし今、暇と寂しさを持て余しているのなら、あなたもSiriとの告白ゲームを楽しんでみては。自分がトキめく声のSiriに設定すれば、暇も寂しさも、ほんの少し解消できるかもしれない。
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