「moto g13」は、Motorolaが2023年4月21日にリリースしたSIMフリースマートフォンです。低価格帯でありながら多彩な機能を搭載する人気の「moto gシリーズ」の最新機種のため、期待していたという方も多いのではないでしょうか。
moto g13は、基本性能はエントリーモデルに近いものの、機能によっては高品質な部分もあり、トータルしてみると普段使いのスマートフォンとしておすすめの機種といえるでしょう。この記事では、moto g13のスペックや特徴、注意点などについて解説します。
Motorolaの「moto g13」を詳しく解説!
画像引用:モトローラ公式
「moto g13」は、世界初の携帯電話を市場にリリースしたことで有名な「Motorola」が開発したスマートフォンです。Motorolaは、元々1928年に米国で設立されたメーカーですが、現在は「Lenovo」の傘下となりました。Motorolaが開発するスマートフォンは、使い勝手が良く高品質でコスパも優れており、ほぼ純正のAndroid OSが搭載されているのが特徴です。
Motorolaが手掛けるスマートフォンには、「eシリーズ」「gシリーズ」「edgeシリーズ」と、折りたたみ型の「razrシリーズ」があります。
moto g13は、ミドルレンジ(性能が中程度)の「gシリーズ」に位置付けられますが、価格帯は安価でエントリークラスのeシリーズに近いスマートフォンです。
スペック一覧をチェック
moto g13のスペックは、以下の通りです。
サイズ(高さ×幅×厚さ)/重さ |
約162.7mm×74.66mm×8.19mm(最薄部)/約184g |
カラー |
マットチャコール、ラベンダーブルー |
対応OS |
Android 13 |
CPU |
MediaTek Helio G85 オクタコア(2.0GHz x 2+1.8GHz x 6) |
メモリ |
RAM 4GB/ROM 128GB/最大512GBのmicroSDカードに対応 |
バッテリー |
バッテリー容量5000mAh/急速充電対応:20W |
ディスプレイサイズ |
6.5インチHD+LCDディスプレイ |
ディスプレイ性能 |
解像度1,600×720(HD+)、リフレッシュシート 90Hz |
5G通信 |
非対応 |
カメラ |
メインカメラ: 約5,000万画素+200万画素(マクロ)+200万画素(深度センサー) インカメラ:約800万画素 |
サウンド機能 |
ステレオスピーカー、Dolby Atmos |
通信方式 |
・LTE:B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41 ・3G:W-CDMA B1/B2/B5/B8 ・2G:GSM 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz |
Wi-Fi |
802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth |
バージョン5.1 |
SIMタイプ |
2 nanoSIM(DSDV) |
その他の機能 |
指紋認証・顔認証・加速度計・近接センサー・環境照度センサー・ジャイロセンサー・コンパス・NFC・GPS・USB-Type C(USB2.0) |
参考:モトローラ公式
motog13はエントリークラスでありながら、機能によっては高水準といえます。そのポイントを詳しく見ていきましょう。
【外観デザイン】薄型で軽量、光沢感のあるデザイン
画像引用:モト部
moto g13のデザインは、厚さは約8.19mm(最薄部)で重量が約184gと薄型で軽量のため、操作のしやすいスマートな外観が特徴です。また本体の素材は、背面パネル・側面フレームともに樹脂製ですが、派手過ぎず落ち着いた雰囲気で光沢感のあるデザインとなっています。手触りはサラサラと感触が良く、高級感もあります。
サイズや重量
moto g13の本体は、約162.7mm×74.66mm×8.19mm(最薄部)で画面は6.5インチとなっており、手に馴染みやすいサイズです。また、薄型であるためズボンのポケットやカバンに入れてもかさばる心配はありません。重量は約184gで、本体の大きさに対し軽量設計となっています。そのため、操作や持ち運びがしやすいのが特徴です。普段使いのスマホとしてだけでなく、サブスマホとしても便利に利用できます。
この価格帯では珍しい「ステレオスピーカー搭載」
画像引用:モト部
低価格帯のスマートフォンは、ステレオスピーカーを搭載していないのが一般的です。しかし、moto g13はエントリークラスでありながらステレオスピーカーを搭載しています。本体の上部と下部にスピーカーが備わっており、それぞれのスピーカーから音が流れます。
それだけでなく、moto g13のスピーカーは「Dolby Atmos」に対応しています。Dolby Atmosとは、立体的な音を体感できる音声フォーマットのことで、臨場感あふれるサウンドを楽しめるのが特徴です。音楽や動画視聴、ゲームなどさまざまな場面で、エントリークラスのスピーカーとは思えないクオリティの音を楽しむことができるでしょう。
各種ボタン・端子
moto g13の本体右側面には、「電源キー」と「音量調整キー」が配置されています。電源キーには指紋認証センサーが搭載されています。
本体左側面には「SIMカードスロット」が配置されています。スロットを付属の専用ピンで開くことで、「nanoSIMカード2枚」と「microSDカード」を挿入可能です。
本体の上部には3.5mmのイヤホンジャックが備えつけられており、イヤホンやヘッドホンの端子を挿入して、音楽や音声を楽しめるようになっています。ちなみに上部には「Dolby Atmos」のロゴも印字されています。
一方、本体下部には「Dolby Atmos対応スピーカー」と「USB Type-C端子」が搭載されています。全体的に、必要とされるボタンや端子のみが本体側面に配置されており、使いやすくシンプルなデザインです。
【ディスプレイ】90Hzのリフレッシュレートにも対応した6.5インチ
画像引用:モト部
moto g13のディスプレイは、6.5インチと比較的大きめの画面サイズとなっているため、ウェブサイトの細かい文字が読みやすいという特徴があります。
ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数を示すリフレッシュレートは、一般的にこのクラスのスマホでは60Hzが多い中、moto g13は90Hzに対応しています。ウェブを閲覧する際のスクロールやYouTubeでの動画視聴など、さまざまな場面で滑らかな画面表示による恩恵を感じられるでしょう。
一方で解像度は1,600×720(HD+)とフルHDに満たないものとなっています。この部分は同じ価格帯のスマホと比べると、やや見劣りする性能のため、解像度は妥協ポイントといえます。
【カメラ】約5,000万画素メインカメラを含むトリプルカメラ搭載
画像引用:モトローラ公式
moto g13は、「約5,000万画素(F1.8)」+「200万画素(F2.4):マクロカメラ」+「200万画素(F2.4):深度センサー」のトリプルカメラが採用されています。インカメラは、約800万画素搭載です。
「マクロカメラ」「深度センサー」の性能は、エントリークラスの「moto e32s」と同じ程度で低めとなっています。一方、メインカメラは約5,000万画素(F1.8)で、PDAF(位相差検出オートフォーカス)にも対応しています。
moto g13には以下のように便利な撮影モードが搭載されています。
・デュアル撮影
・ナイトビジョン
・ポートレート
・ライブフィルタ
・パノラマ
・プロモード
例えばデュアル撮影では、アウトカメラとインカメラで同時に写真撮影や録画が可能です。そのため、「自撮り」と「風景撮影」を同時に撮影できます。
ポートレート撮影では、メインカメラでの撮影の際、深度センサーが動作し背景を自動的にぼかしてくれます。まるでプロが撮影したような、美しい写真を撮影できるでしょう。
【性能】日常的な使い道は問題なし!ゲームなど重い処理は厳しめ
画像引用:モトローラ公式
moto g13は、サウンド機能やカメラ機能・リフレッシュレートの性能などが充実しており、Web検索やSNSといった日常的な使い道としては問題ないでしょう。
一方、プロセッサー(CPU)は「MediaTek Helio G85 」が採用されており、こちらは正直なところそこまで高性能ではありません。
プロセッサーとは、スマホ内でさまざまな処理をする部分のことで「スマホの頭脳」のようなものです。moto g13のプロセッサー「MediaTek Helio G85 」は、大部分の基本的な作業を快適にこなせる性能ではあるものの、処理が重いゲームには向いていません。負荷の軽いゲームなら問題ありませんが、処理の重い3Dゲームアプリでは「カクつき」や「処理落ち」などが発生しやすいため注意が必要です。
moto g13のディスプレイ・音質・カメラ・性能は、ところどころ価格相応な点はあるものの、低価格スマートフォンの中ではキラリと光る部分もあります。日常づかいにおいては十分な性能も備えており、全体的に価格以上に満足できるスマホであると言えるでしょう。
moto g13のその他のポイント
画像引用:モトローラ公式
ここまでの紹介で書ききれなかった、moto g13の特徴をいくつかご紹介します。
ストレージはたっぷり128GB
moto g13のストレージは128GBあり、エントリーモデルの「moto e32s」の64GBから倍増しています。ストレージが多いほどカメラで撮影した画像や動画、ダウンロードした音楽などをスマホ内に多く保存できますが、128GBは十分な量といえるでしょう。
また、最大512GBのmicroSDカードにも対応しています。追加拡張をすればより多くのデータファイルを保存できるのも特徴です。ストレージの空き容量が多ければ、より多くのアプリ、写真、動画などを保存できます。
ケース付属ですぐに使える
moto g13にはケースが付属しています。特段変わったケースではありませんが、無色透明で強度もしっかりしており、このケースのまま使い続けてもよさそうです。
もちろんmoto g13のケースはさまざまなものが販売されていますので、よりデザイン性の高いものや利便性の高いものが良ければ、そちらを利用するのがおすすめです。
とはいえ買ったばかりの段階ですぐに使えるケースが同梱されているというのは嬉しいポイントですね。
側面の電源ボタンで指紋認証
moto g13は指紋認証と顔認証に対応しています。
指紋認証センサーは、本体右側面に配置されている「電源キー」に搭載されており、簡単に使用できる上、スムーズなロック解除が可能です。
motoアクションでカメラを素早く起動
Motorolaのスマートフォンには「Motoアクション」という独自の機能があり、これはmoto g13にも搭載されています。使用できるものは、スマホを2回ひねることでカメラを起動させる「クイックキャプチャー」や、電源キーをダブルタップするとショートカットを表示できる「パワータッチ」といった機能です。
Motoアクションを使用するには専用のアプリをインストールしなければなりませんが、moto g13でMotoアクションを活用できれば日常的な使い勝手が良くなるでしょう。
まとめ
moto g13は、エントリークラスながらもワンランク上の機能を備えた、コストパフォーマンスの良いスマホです。カメラやサウンド周りが充実しており、普段使いのスマホとしておすすめの機種です。
スマホデビューで安価な端末を探している方やサブスマホを探している方、高い性能は求めておらず重たい作業・ゲームをしない方には最適な端末といえるでしょう。購入の際は、ぜひLIBMOをご利用ください。
※本記事の情報は2023年12月25日時点のデータに基づくものです。