スマホメーカーOPPOは、中国のメーカーで世界第5位のシェアを誇ります。2019年10月から指原莉乃さんを起用したテレビCMが放映されており、日本での知名度も上がっています。
CM放映と同時期に販売された「OPPO RenoA」は、3万円台(税抜)とお手頃価格でありながら、多機能なスマホとして話題を呼びました。
本記事では、OPPO RenoAの特徴やスペック、実際に使った使い心地をレビューします。
1.OPPO Reno Aのポイント
・有機ELの6.4インチ大画面
・シンプルで使いやすい「ColorOS 6」
・インカメラはこだわりの2,500万画素
・ゲームブースト2.0搭載。CPU性能を上げる設定をすれば超サクサクに
・3,600mAhの大容量バッテリー
・おサイフケータイ搭載
・防水・防塵にも対応
・これだけの機能が詰まって価格は3万円台の最強コスパ
OPPO Reno Aは3万円台という低価格でありながら、ハイスペックな機能を搭載しているのが特徴です。
また日本市場向けであることから「おサイフケータイ」にも対応しているのが特徴です。バーコード・QR決済だけでなく、おサイフケータイを利用した決済を利用している方にもおすすめです。さらに3,600mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
高価格帯のスマホはなかなか買えないけれど、機能もあきらめたくない!という方にぴったりの機種といえます。
2.OPPO Reno Aのスペック
OS |
ColorOS 6(Android 9ベース) |
CPU |
Qualcomm Snapdragon 710 オクタコア |
GPU |
Adreno 616 |
RAM |
6GB |
ストレージ |
64GB microSDカードを利用すれば最大256GBまで拡張可能 |
ディスプレイ |
|
サイズ |
6.4インチ 有機EL |
解像度 |
2340 x 1080 ピクセル |
カメラ |
|
アウトカメラ |
1600万画素 + 200万画素 |
インカメラ |
2500万画素 |
通信 |
|
Wifi |
2.4/5GHz 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth |
Bluetooth: 5.0 |
周波数 |
GSM: 850/900/1800/1900MHz WCDMA: Bands 1/2/4/5/6/8/19 LTE FDD: Bands 1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28 LTE TDD: Bands 38/39/40/41(full-band) |
SIMカードタイプ |
nanoSIMカード x2 |
NFC |
FeliCa対応(おサイフケータイ) |
その他 |
|
バッテリー |
3,600mAh |
充電端子 |
USB Type-C |
生体認証 |
指紋認証(画面内に埋め込み) 顔認証 |
防水・防塵性能 |
IPX7 / IP6X |
サイズ |
縦: 15.84cm 横: 7.54cm 厚さ: 0.78cm |
重さ |
約169.5g |
本体カラー |
ブルー、ブラックの2種類 |
公式より https://www.oppo.com/jp/smartphone-reno-a/specs/
OPPO Reno Aのスペックは上記のようになっています。
ここでは注目ポイントをピックアップしてご紹介します。
2.1 CPU、RAM
OPPO Reno A は、CPUがQualcomm Snapdragon 710 、 RAMは6GBです。オクタコア2.2GHz+1.7GHz Snapdragon 710と高性能なCPUに加え、6GBものRAMを搭載しているので、インターネットやSNS、メールなど普段の動作は何の問題も無くサクサクと動きます。
また、大容量のゲームも快適に遊べます。OPPO Reno Aにはゲームを快適に遊ぶための「ゲームブースト2.0」機能が搭載されているのが特徴です。
ゲームブースト機能では「競争モード」、「均衡モード」、「低消費電力モード」の3つのモードが選択できます。
電池消費は大きいながらもマシンパワーを存分に発揮できるのが「競争モード」、電池消費を抑えるのが文字通り「低消費電力モード」、そして両者の間に位置するのが「均衡モード」です。
ゲームに合わせてモードを選べば、より快適に集中して遊べます。
2.2 有機ELディスプレイを採用
OPPO Reno Aは6.4インチの有機EL大画面ディスプレイを搭載。画面占有率は91%を誇ります。
またHDRにも対応しており、鮮やかな画面で動画やゲームも快適に楽しめます。
2.2 DSDV対応
DSDV (デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しているのが特徴です。複数のキャリアに対応しているので、通話用のSIMと通信用のSIMを使い分けることも可能です。
ただし2つあるnanoSIMスロットのうち、スロット2はmicroSDのスロットも兼ねていますのでこの点は要注意です。microSDカードを使っている際には、2つ目のSIMカードを入れることができません。
2.3 Felica(おサイフケータイ)対応
OPPO Reno Aは海外メーカーのスマホにしては珍しく、Felica(おサイフケータイ)に対応しているのが特徴です。QUICPay、nanaco、モバイルSuicaなども問題なく使えます。
普段からキャッシュレス決済を利用している方にはうれしいポイントではないでしょうか。
2.4 防水・防塵
防水・防塵(IP67)に対応しているので、水はねや雨の中、料理中でも安心して利用できます。
3.OPPO Reno Aの外観・付属品
OPPO Reno Aはブルーとブラックの2種類が販売されています。ここではOPPO Reno Aの外観の特徴や付属品についてご紹介します。
3.1 本体
【画像】https://www.oppo.com/jp/smartphone-reno-a/specs/
ブラックはシンプルな外観で幅広い年齢層の方が持てそうです。背面が鏡面仕様になっており、光が当たるとさらに違った色味に見えます。
一方のブルーはグラデーションになっており、美しい色合いと光沢が特徴です。ブルーは太陽に照られた海面をモチーフにしており、「青」と「緑」が美しく融合する瞬間が表現されています。光の反射や角度によっても色が変わります。
ちなみに私はブルーを選びました。実機の背面の光沢は思った以上に美しく、それでいて派手すぎないといった印象です。
写真では伝わりづらいですが、実際の見た目はもう少し緑っぽい色味もあり”エメラルドブルー”という表現が近いかもしれません。
画面の上部中央にはノッチがありますが、「水滴型ノッチ」と言われるタイプで画面を大きく侵食しないため、大画面を存分に楽しむことができます。
本体の下側面には充電用の端子(USB Type-C)と、イヤホンジャックがあります。有線のイヤホンジャックを搭載しない端末が増えてきた昨今ですが、しっかり有線にも対応してくれるあたりは嬉しいですね。
電源ボタンは画面から見て右側面にあります。左側面には音量を調節するボリュームボタンが備わっています。またボリュームボタンの上側には、SIMカードトレイがあります。ピンで取り出すタイプで、microSDもここから入れます。
背面にあるカメラは出っ張りが少なく、机の上にそのまま置いても傷つきにくいのがポイントです。またおサイフケータイのマークもプリントされています。
3.2 サイズ感
OPPO Reno Aはディスプレイのサイズが約6.4インチ、重さが約169.5グラムとなっています。背面の両端が湾曲しており、手にフィットするようなデザインです。
ただし手の小さい方にはずっしり重く、縦も横も少し大きく感じるかもしれません。
画面が大きく見やすいですが、片手で操作すると少し不安定です。片手で使用したい場合はスマホリングやケースなどを利用するのがおすすめです。
3.3 付属品
同梱品には以下のものが入っています。
・TypeC USBデータケーブル
・ACアダプタ
・SIMカードスロット用ピン
・イヤホン
・保護ケース
・保護フィルム(貼付済み)
・安全ガイド
・クイックガイド
購入時に最初から液晶を保護するフィルムがすでに貼られているのがうれしいですね。また保護ケースも同梱なのですぐに使い始められます。
4.OPPO Reno Aの使用感をレビュー!
ここでは実際に実機を触ってみたレビューしたいと思います。
4.1 指紋認証・顔認証
OPPO Reno Aは指紋認証と顔認証でロックを解除します。
・指紋認証
指紋認証はディスプレイ上で行う「インスクリーン認証」を採用しており、前世代の指紋認証構造がアップグレードされています。
ロック解除の際の光量が10%アップし、解除スピードが28.5%早くなっているそうです。(OPPO製スマホ「R17 Pro」との比較)
実際に使ってみたところ、確かに早い!体感で0.5秒かからないくらいでしょうか。
ディスプレイに埋め込まれているので、画面サイズを狭めることもありませんし、指紋認証が背面にある端末よりも格段に使いやすいです。
・顔認証
本機種は指紋認証だけでなく顔認証も備わっています。電源を入れるとすぐに顔認証が始まり、スムーズにホーム画面に移行します。
設定画面では薄暗い場所での補正や目を閉じた時の対応なども設定可能です。
また顔認証はアプリ起動時の「アプリロック」、プライバシー情報にアクセスする際の「プライベートコントール」にも採用されています。
・指紋認証 & 顔認証 状況に合わせて使い分けできるのが素晴らしい
例えば、卓上に置いたままで使いたいときは指紋認証で解除。ポケットから取り出してさっと使い始めたいときや、片手がふさがっていて指紋認証のポイントに指を持っていくのが難しいときは顔認証で解除。
といった形でその時の状況に合わせた認証方法で解除できる点は本当にストレスフリーです。一度この便利さに慣れてしまうと、どちらかの認証方法しか搭載していない端末には戻れなくなるかもしえません。
4.2 独自OS「Color OS 6」の実力は?
OPPO RenoAは独自のOS「Color OS 6」を採用しています。Android™ 9 Pieをベースにさらに使いやすくしたというこの「Color OS 6」は、画面がとてもシンプルです。
またOPPOのスマホが初めてという方も使いこなせるように、さまざまな工夫がされています。
・画面デザインを一新
アプリアイコンやからフォントサイズまでなど細かな部分にこだわって、使いやすさが見直されています。カラーは白を基調としたグラデーションで、各機能がより見やすくなっています。また文字と行間の距離が最適化されており、読みやすくストレスの無い仕様になりました。アイコンのカラーはくっきりとした色合いで、丸みのあるデザインが採用されています。
また作業効率をアップされる細かな機能も搭載しています。ギャラリーはズームインでき、メッセージの文字はダブルタップで拡大できます。
・ハイパーブースト
スマホの性能を最大限に向上できる機能です。「システムブースト」、「アプリブースト」、「ゲームブースト」の3つが搭載されています。ゲームが好きな方はゲームブーストで「高性能」を選択することで、より使いやすさが増します。
・ゲームアシスト機能
ゲームアシスト機能では、ゲームの効率的な管理や設定、メッセージ送信機能などが搭載されています。ゲーム中でもメッセージを素早く確認し、返信できます。
またゲームスペース機能では、ゲームに最適なパフォーマンスを設定できます。ゲーム中は通知を行わないなど、プレイヤーにとって最適な環境でゲームが楽しめます。
・クラウドサービス
データの動機やバックアップ、保存に使えるクラウドサービス機能が備わっています。
・スマートアシスト
UIを改良することで、お気に入りのアプリを1画面の中で、一目で確認できるようになっています。アプリだけでなく、カレンダーや歩数などのフィットネス状況もすぐにチェックできます。
・通知バー
Color OS 6では通知に優先順位がつけられます。重要ではない通知は折りたたむことも可能です。
4.3 細かなジェスチャー設定が便利
OPPO Reno Aにはより素早く操作ができるようにジェスチャー機能が搭載されています。スワイプ・タップ・フリックを組み合わせることで、効率的にスマホの操作ができます。
また自分が使いやすいように、細かくジェスチャー設定ができます。
たとえば画面がオフの時でも、アプリをすぐに起動できるように設定可能です。
「設定」→「便利機能」→「ジェスチャーとモーション」→「画面がオフの時のジェスチャー」→「好きなジェスチャー割り当て」を行えば、多様なジェスチャー設定ができます。
・不要なジェスチャーを無効にできる
普段あまり使わないジェスチャーは、誤作動などを避けるために無効にすることも可能です。
たとえばOPPO RenoAでは、3本の指で下に画面をスワイプすることで、スクリーンショットをすぐに撮影できます。
スクリーンショットは電源ボタンとボリュームボタン(-)を同時に押すことでも撮影可能なのですが、このジェスチャー機能が要らないと感じた場合は無効にできます。
ジェスチャーの無効・有効設定は「設定」から変更可能です。
5.カメラの性能は?
OPPO RenoAの特徴のひとつとして挙げられているのがカメラ機能です。OPPO RenoAのカメラにはAIが搭載されており、特別な設定をしなくてもきれいな写真が撮れます。
5.1 カメラのスペック
・1,600万画素のAIデュアルレンズカメラ
背面のメインカメラは1,600万画素+200万画素のAIデュアルレンズカメラが搭載されており、シャッターを押すだけで簡単にきれいな写真が撮れます。
カメラが自動で22のシーンの中から最適のものを判別し、416のシーンを組み合わせて完璧な1枚に仕上げてくれます。
人物は活き活きと、食べ物をよりおいしそうに表現してくれるのが特徴です。
・2,500万画素のインカメラ
OPPO RenoAはインカメラにもこだわっています。写真を撮った瞬間に顔の296のポイントを特徴してキャプチャし、OPPO独自のアルゴリズムが顔の分析が行います。そして800万ものパターンの中から最適な補正を自動で選択してくれます。
また自撮り画像を「美肌」にする機能なども搭載されています。また「ほっそり顔」「小顔」などの顔周りの調整機能も充実しているため、セルフィーを良く撮影する方にもおすすめです。
・ダズルカラーモード
薄暗い色や鈍い色を撮る時や露出オーバーの時でもAIが自動認識し、ピクセルレベルを補正してくれます。このモードを使えば、より自然に活き活きとした写真が撮れます。
夜景なども取る際にもメニューの中から「夜」と選べば、暗い場所でも明るい写真が撮れます。
・多彩なカメラモード
ダズルカラーモードのほか、エキスパートモード、パノラマモード、ポートレート、夜モード、タイムラプスなど多彩なカメラモードを搭載しています。
エキスパートモードではシャッタースピードやホワイトバランスなど、カメラを好みの設定にできます。写真を撮るのが好きで、自分で設定をしたいという方にもぴったりです。
・動画
インカメラ: 1080P/720P@30fps
アウトカメラ: Max 4K/1080P/720P@30fps
ビデオモードはMax 4Kでの撮影が可能です。
5.2 昼間・屋外の写真
(渋谷MODI前にて撮影 天候:曇り)
カメラを被写体に向けると自動で最適なモードが選択されます。
レンズは明るくゆがみも少ないきれいな写真が撮れます。自動で選択されても派手な発色にはなりません。
5.3 夜景写真
(渋谷MODI前にて撮影 天候:晴れ)
薄暗い場所や夜景でも問題なく撮影可能です。
また、感度が上がりシャッタースピードが遅くなる「夜」モードに切り替えれば、夜景も明るく撮影できます。
5.4 ポートレート
背景にボケ効果を入れることで、人物をより際立たせてくれるモードです。色彩・彩度・輝度が自動で調節され、より自然できれいな写真が撮れます。もちろん人物だけでなく風景もきれいに撮影できます。
6.総評
OPPO Reno Aは実売価格が4万円にも関わらず、高価格帯のスマホにも負けないさまざまな機能を備えています。さらに海外メーカーのスマホにはなかなか無かった、おサイフケータイ機能も搭載されているので特徴です。これまでおサイフケータイ機能が使えなくて躊躇していたという方にもおすすめです。
また高性能なCPUと大容量のRAMが搭載されているので、アプリやゲームもストレス無くサクサク楽しめます。さらに防水・防塵なので、普段使いにもぴったりですね。
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