今回はスペシャルインタビュー!格安SIMの比較サイト「格安スマホ・格安SIM比較のすまっぴー」を運営する和田さんに、
・格安SIMは、どこが良いの?
・格安SIM業界は今後どうなる?
・LIBMOってぶっちゃけ、どう?
などなど、格安SIM初心者が気になる質問をぶつけてみました!
※インタビューは2020年11月に実施いたしました。
- 格安SIMの超有名比較サイト事業責任者の和田さんとは…
- 仕事とプライベートで利用したいならこの2社がおすすめ!
- 料金の安さで選ぶならこの3社がおすすめ
- 初心者が格安SIMを選ぶ上で注目すべきところは?
- 二分化が進む格安SIM業界
- LIBMOが進むべき道は?
- 今後のLIBMOのサービス展開に期待!
格安SIMの超有名比較サイト事業責任者の和田さんとは…
「わーけん」という名前で、格安スマホ・格安SIM比較のすまっぴー編集部に所属。格安SIM・格安スマホの専門家として、すまっぴー公式You Tubeでためになる情報も発信中。
すまっぴー公式サイト:
すまっぴー公式You Tube:https://www.youtube.com/channel/UCGeTXNdOY7StvUTB0qcnsQQ
すまっぴー公式Twitter:
仕事とプライベートで利用したいならこの2社がおすすめ!
和田さん、はじめまして。ズバリお聞きしたいのですが、仕事でもプライベートでもスマホを活用する方が大手キャリアから格安SIMに乗り換えるとしたら、和田さん的にどこがおすすめですか?
仕事でも使うなら、UQ モバイルかY!mobileですね。この2社は、大手キャリアとほとんど変わらない通信速度が出るので、仕事の連絡などすぐに対応しないといけないときも安心して利用できます。
たしかに格安SIMの多くは、昼の休憩時間とかに通信速度が遅くなって、通信速度がなかなか安定しないですからね。
ぼくの経験談なんですけど、はじめて格安SIMに変えたとき、ちょうどお昼どきにお客さんの会社をGoogle Mapで調べようとしたら、現在地がうまく表示されず、迷ってしまったことがあるんです。仕事で使うなら多少料金が高くなってしまったとしても、通信速度重視で選んでほしいです。
料金の安さで選ぶならこの3社がおすすめ
大手キャリアは高い!と思っている方に格安SIMを勧めるならどこでしょうか?
安さにこだわるなら、第一候補はLINEモバイルです。LIBMOやBIGLOBEモバイルあたりもいいですね。
ここでLIBMO登場ですね! 3社を選んだ理由は?
LINEモバイルはキャンペーンは多くないのですが、月額料金が安くてデータフリーオプションもあります。なので、LINEやSNSをたくさん使うのであればLINEモバイルがおすすめです。
なるほど。では、LIBMOやBIGLOBEモバイルを挙げた理由は?
キャンペーンですね。たとえばLIBMOだと月額料金600円で半年間使えたりとか、BIGLOBEモバイルには6ヶ月間の割引があります。トータルでかかるコストが他よりも安くなるという点で選びました。
単純に月額料金を比べるだけじゃなく、キャンペーンもしっかり確認することが大切なんですね。
そうですね。ただ、一番安いプランはキャンペーン対象外になっていたり、割引額がパッとしないケースもあるので、注意は必要です。この点でもLIBMOとBIGLOBEモバイルは優秀ですね。LIBMOであれば一番安いプランでもキャンペーンが適用されますし、BIGLOBEモバイルはキャンペーンでの割引額が大きいです。
目先の安さにとらわれないことが重要…と。今後は目を皿のようにしてパンフレットや説明書を読み込もうと思います。
初心者が格安SIMを選ぶ上で注目すべきところは?
初心者が格安SIMを選ぶ上で注目すべき部分はどこですか?
一番見てもらいたいのは通信速度と料金ですね。この2つが快適さと安さに直結するので。ただ、本音を言うなら、まずはどこでもいいから乗り換えてみてほしいです。
どこでもいい、というのは意外です。
たとえば、イオンに毎日行っているならイオンモバイル。LIBMOって会社があるんだでLIBMOという選び方でもいいんです。
言われてみれば!迷った挙句、けっきょく変えないことって、よくありますもんね。
そうなんです。格安SIMにも不便な点はありますが、とにかく今乗り換えておいた方が良いよ、とはすごく思います。
ぼくも格安SIMを使っていますけど、乗り換えて良かったと思っています。
たとえばぼくの場合は、それまで毎月8,000円払っていたのが格安SIMにかえたことで2,000円になったんですよね。この感動を、みなさんにも味わってほしいです(笑)
格安SIMと大手キャリアで通信のクオリティに大きな差はない
安かろう悪かろうじゃないですけど、料金が安くなることで通信クオリティに影響は出ないかと心配な方も多いと思うのですが…。
心配する気持ちはよくわかります。ですが格安SIMは、通信が料金に比例して悪くなることはないので、安心してください。そもそもキャリアから回線を借りて運営されているので、格安SIMだからといって圏外になるなんてこともありません。
そういう仕組みになっているんですね!大手キャリアから回線を借りているなら、まったく問題なさそうです。
ですが、通信速度に関しては会社ごとに違います。さきほどもお伝えした通り、通信速度を見て会社を選ばないと、不便に感じるシーンが出てくると思います。
業界激震! LIBMOが変える!? 格安SIMのゆくえ
いきなりなんですが、格安SIM業界についても教えていただけますか?
※和田さんの解説を参考に作成した図
まずは現状についてお話ししますね。格安SIM業界は「王道」と「独自」に分けられます。王道は大手キャリアのサブブランド(※)などが当てはまります。
※サブブランドとは
大手キャリアが展開する低価格帯のサービスのこと。ソフトバンクの「Y!mobile」やKDDIの「UQ Mobile」などが該当する。
なるほど…!品質に対して料金が安いサービスが王道という扱いになるんですね。
そのとおりです。独自路線はその名の通り、独自のサービスやプランがあるものですね。LIBMOのギガ大容量プランやmineoの「マイネ王」というコミュニティーサービスは、使い勝手も抜群です。
二分化が進む格安SIM業界
格安SIM戦国時代っていう感じですね。今後どのように変わっていくのでしょうか…?
王道と独立はこのまま存在し続け、ここに楽天モバイルが第三勢力として入ってくると予想しています。
三国志のようですね…!
格安SIMの歴史もおもしろいですよ。2014年あたりからIIjmioやOCNモバイル、ONEを筆頭に格安SIMが流行り始め、それ以降、mineo、楽天モバイル、BIGLOBEモバイルなど格安SIM会社がどんどん増えていきました。
ぼくもそのあたりで格安SIMを知った記憶があります。
2017年までは拡大が続きましたが、徐々に淘汰されてきて、今はプレイヤーが絞られつつあります。
寂しい気もしますが、それが世の常ですよね。
まぁ、それが必然ですね。フリーテルやDMMモバイルが楽天モバイルに買収されたのも、(淘汰の)大きなキッカケになったと思います。以降はMVNO(※)を注力分野から外している会社も少なくありません。
※MVNOとは
仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)。簡単にいうと、格安SIM」を提供している事業者のこと。
大手キャリアの傘下に入る格安SIMも増えてきていますよね。
そうですね。LINEモバイルやY!mobileはソフトバンク株式会社、UQ モバイルはKDDIという形でサブブランド化が進んでいます。楽天モバイルという勢力は無視できないものの、「王道」と「独自」で二分化されていく可能性が高いと思います。
変化し続けられる会社が生き残る
そうなると今後は、新しい格安SIM会社が生まれる可能性は低いのでしょうか?
格安SIMは始めるハードルが低いので、小さな会社は今後も増えていくと思います。ただ、会員数を何十万人と抱えるサービスは出てきにくいでしょう。となると、安くなるなど価格競争は起きにくいかもしれません。一方で、サービスや通信クオリティはこれまで以上に良くなるとは予想しています。
サービスが良くなるのは嬉しいですね!
そうですね。たとえば2017年ぐらいまでは格安SIMの通信速度は遅かったんですけど、ここ1年ぐらいは各社ともぐっと改善しています。
そうだったんですね! なぜ通信速度が早くなったんでしょうか?
大手キャリアの回線を借りる金額が年々下がっているからだと思います。これまでの格安SIMは、車100台を通すのに対して1車線しかない状態でした。結果、ユーザー数が多くなると混んでしまう。これが通信速度の遅い状態ですね。
渋滞でイライラしているときの気持ちが蘇ってきました。
じゃあ今はどうなっているかというと、以前と同じ金額で借りられる回線数が増えました。道路のたとえでいうと車100台に対して10車線あるようなイメージです。
すごい!めちゃくちゃ快適!これならスピードが出せますね!
通信速度が早くなるのは嬉しいですが、実際の道路ではくれぐれも法定速度を守ってくださいね(笑)
ちょっと話をもどしますが、淘汰という大きな流れがあっても生き残れるのは、このようい常に良い方に変化し続けられる会社だと思います。サービスや端末は新しいものが次々に出てきますし、5G(※)など画期的な技術もでてきています。その流れに上手く乗って新しいサービスを提供できる会社は強いと思います。
※5Gとは
第5世代移動通信システムのこと。高速で大容量のデータ通信が可能になる、遅延がない、一度に多数で接続ができるというメリットがあると言われている。
そういう意味でいうと人も同じですね。成長しなければ取り残されてしまう…ぼくも淘汰されないように努力しなくっちゃ(笑)
5Gの普及で格安SIMに影響は? メリットはある?
大手キャリアを中心に5Gの利用が始まっていますが、格安SIMにはどんな影響がありますか?
直接的な影響はなさそうです。同じ場所でドコモの5Gと格安SIMの5Gの速度を計測してみたんですけど、格安SIMの方はあまり速度が出ませんでした
5Gってたしか高速で通信できることがウリでしたよね?
そうなんですが…たとえ5Gであっても借りている帯域が限定されていると、通信速度は変わらないんじゃないかと思います。
それは残念です…。
そう悲観することもないと思いますよ。5Gが普及することで4G回線に空きが生まれて、大手キャリアから4G回線を借りる費用が安くなる可能性も考えられます。なので結果として、5G回線のおかげで4G通信の速度が早くなるという間接的なメリットが生まれるんじゃないかと。
それは朗報ですね! 希望が見えてきました!
LIBMOが進むべき道は?
LIBMOが今後、格安SIM業界で存在感を増すためには、どのような戦略をとったらいいのでしょうか?
LIBMOはまだまだ新しいサービスなので、変化の方向性と変化を続けられるかどうかがポイントになると思います。
今の強みは、高速データ通信は使えないけど200kbpsで使い放題のプランを提供している点。かつキャンペーンも充実しているので、とにかく安く格安SIMを使いたい人におすすめサービスです。
ひたすら安さを追求すると。
そうですね。ただ、それだけでは限界がきてしまいます。通信速度については一時期、落ち込んでしまっていましたが、徐々に上がってきているようなので、この点は引き続きスピードを追求していただくといいですね。あとは、ニーズにあったサービスを展開できるかどうかがポイントになると思います。
ニーズに合ったサービスというのが難しいところではありますが、LIBMOはまだまだ伸びしろが大きいということですね!
LIBMOが選ばれるには独自性をつくることが鍵!
最後にお聞きしたいのですが、LIBMOが消費者に選ばれるためには、どうしたらいいのでしょうか?
「こういう人はLIBMOだよね」という独自性があると良いですね。格安SIMで1位を目指すのではなく、この領域ならLIBMOが良いよねという部分を作れるかどうかが、今後のシェアを伸ばす鍵になると思います。
独自性といういと、和田さん的にはどういったことに注力すればいいと考えていますか?
LIBMOにしかできないことをやるのが、ひとつの方法ですね。大手キャリアや一部の格安SIMサービスの場合、端末とセット販売するときは、2万円までしか割引してはいけないというガイドラインがあるんです。LIBMOはその対象から外れているので、柔軟にキャンペーンが組めるんです。
おお! それは大きなチャンスですね。
あとは学生割引などを強化していくのも、いい手段だと思います。
LIBMOが伸びていくチャンスは、まだまだたくさんあるわけですね! 今日は貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。
今後のLIBMOのサービス展開に期待!
格安SIMの専門家による、格安SIMの選び方や業界のぶっちゃけトーク、いかがでしたでしょうか。ぼくは目先の料金の安さだけで選んでいたので、今後はキャンペーンや通信速度も比べて選ぶようにしたいと思います。
LIBMOについては、伸びしろがあるものの独自性のあるサービスをつくることが必要とのことで、今後どのような展開があるのか期待したいですね!
この記事が、リーズナブルで快適なスマホライフを送るきっかけになれば嬉しいです。
▶︎LIBMOのお得なキャンペーンはこちら
https://www.libmo.jp/campaign/