無理のない節約は「固定費の見直し」がおすすめ!【節約コラム 第1回】

悩む女性


2022年は記録的な値上げの1年となりました。帝国データバンクの調査では、上場する主要飲食料品メーカー105社における価格改定品目数は、2万822品目にのぼり、値上げ率が平均14%という結果となっています。

また、食品だけでなく、電気やガスなどの光熱費、日用品、交通運賃や各種サービスなどの値上げも相次ぎました。世界情勢の悪化によるエネルギー価格の高騰や、円安による輸入製品価格の上昇、記録的な猛暑や寒波、自然災害による農産物への被害などさまざまな要因が重なり、値上ラッシュとなって現れたのです。家計にとって大打撃の状況であり、この先も値上げが続くようであればその影響は計り知れません。

値上げラッシュから家計を守るために、支出を抑えたいと考える方は多いでしょう。このとき真っ先に検討すべきなのは「固定費」の削減といわれています。毎月の固定費を抑えられれば、効果的に支出を削減できるためです。この記事では、見直すべき固定費の概要や、具体的な見直し項目を解説します。

参考:「食品主要105社」価格改定動向調査―2022年動向・23年見通し

 

 

節約するなら必ず「固定費」を見直そう

電卓と家計簿


家計の節約に取り組む際、見直すべきなのはなぜ固定費なのか疑問に思うでしょう。

節約といえば真っ先に食費やレジャー費用などの削減を思い浮かべますが、これらは我慢を強いられ、ストレスがかかる割にそれほど大きな効果は得られません。なぜなら、家計全体に占める割合が食費やレジャー費用などの変動費よりも固定費の方が大きいからです。

赤字家計(お金が貯まらない家計)の場合、固定費の割合で最も多いのが60%台、次いで50%台、変動費の割合で最も多いのが40%台、次いで30%台という調査結果があります。食費やレジャー費用などの変動費は、月によっても金額が変動するため、削減する際は管理が難しいのです。また、変動費よりも固定費の削減が効果的な理由としては、毎月確実にかかる費用のため、一度削減するとその後は費用を一定に保てば節約を続けられる点が挙げられます。

参考:家計チェック!固定費・変動費の割合ってどうなってる!?

 

固定費に該当する項目の例

支出の内訳は、大きく変動費と固定費に分けられます。変動費とは、月によって変動する支出で、予測がつきにくいという特徴があります。例えば、交際費や冠婚葬祭費、医療費など予定外の出費はコントロールしにくいでしょう。一方、固定費は変動しない支出です。固定費を見直すことで、費用を持続的に削減できます。

なお、固定費の具体的な項目は以下の7つです。

 

1.住居費

2.水道光熱費

3.通信費

4.保険料

5.教育費

6.車関係費(ローン・駐車場代)

7.サブスクリプションサービス料

 

削減しにくい固定費は?

節約を無理なく続けるには、やりやすい費用から始めると良いでしょう。削減しにくい費用から取りかかろうとしても、ハードルが高く容易ではありません。前章で挙げた7つの固定費を難易度が高い順に並べ替えてみると以下のようになります。

 

固定費

削減の難しさ

住居費

難しい:引っ越しやローン組み換えなどが必要になるためすぐに削減することが難しい

教育費

難しい:必要な金額が決まっていて削減が難しい

車関係費(ローン・駐車場代)

やや難しい:購入後に維持費などを削減するのは難しいため、必要かどうかをしっかり検討したうえで購入する

保険料

やや難しい:加入後の削減は難しいので、加入時に保障内容と金額から自分に合ったものを選ぶ

通信費

削減しやすい:サービスやプランを見直すことで削減できる可能性がある

水道光熱費

削減しやすい:使用料を減らすなど削減が始めやすい

サブスクリプションサービス料

削減しやすい:必要か不要かを分類するだけで効果が出る

 

並べ替えた結果、住居費と教育費が削減しにくい固定費と分かりました。住居費を削減する主な方法は「引っ越しする」「家賃の値引き交渉をしてみる」「住宅ローンの繰り上げ返済をする」のため、すぐに取りかかれるものではありません。また、教育費については子どもの将来に直結するため、できるだけ削減したくないというのが本音でしょう。

ご紹介したもののうち、「削減しやすい」ものについて、次章から詳しくポイントを解説していきます。

 

通信費の見直し

スマホとパソコンを使う女性


通信費の見直しは、一度行えば数年単位で節約効果が継続します。長期的に見るととても手間が少なく、効果的な節約方法です。

最近では、キャリア各社が格安プランを発表するなど、より安いプランが登場しているため、ぜひ見直しを行ってみましょう。

 

スマホの契約プランを見直そう

通信費の見直しで最初に検討すべきなのは、スマホの契約プランを見直すことです。

最近では、キャリア各社が大幅値下げしたプランを導入しており、以前より月の平均利用料が低くなりました。それでも必要以上に大容量のプランを契約している場合、見直す価値があります。

スマホのマイページから毎月自分がどれくらいのデータ通信を行っているのか確認できるため、現在のプランを確認してみましょう。加入しているプランよりも、使用データ量が大幅に少ない場合には、プラン変更がおすすめです。

 

格安SIMがおすすめ!

通話する機会が少なく、パケット使用量もそれほど多くないのであれば、格安SIM(MVNO)への乗り換えも選択肢の一つになります。

例えば、格安SIMの「LIBMO」であれば料金は以下の通りです。今の自分に合ったプランはどれか確認してみましょう。

 

「なっとくプラン(用途に合わせて音声機能あり・なしが選べるスタンダードプラン)」

プラン

データ通信+音声通話+SMS

(音声通話機能付きSIM)

データ通信のみ

(データ通信専用SIM)

なっとくプラン

(ライト)

480円

(税込528円)

なっとくプラン

(3GB)

891円

(税込980円)

780円

(税込858円)

なっとくプラン

(8GB)

1,380円

(税込1,518円)

1,200円

(税込1,320円)

なっとくプラン

(20GB)

1,810円

(税込1,991円)

1,810円

(税込1,991円)

なっとくプラン

(30GB)

2,480円

(税込2,728円)

2,480円

(税込2,728円)

 

LIBMOの料金プランについて詳しくはこちら

 

 インターネット回線は「違約金」が発生することも

インターネット回線は価格競争が激しく、各社キャンペーンやキャッシュバックなどを実施しているため、よく比較検討した上でお得な業者を選びましょう。乗り換える場合は、契約の更新月を狙うと不要な出費を抑えられます。ただし、乗り換えの際は違約金が発生するケースもあるため注意が必要です。

また、大手のキャリアやプロバイダではスマホとのセット割引を実施している会社もあるため、そちらもチェックしておきましょう。

 

 ネットとスマホをセットでお得に契約できることも

近年、ネットとスマホがセットでお得になる「セット割」が多くなっています。通信費の見直しを実施する場合は、スマホの見直しも併せて検討すると良いでしょう。

例えば、LIBMOと@T COM(アットティーコム)ヒカリをセットで利用すると、LIBMOの月額利用料から毎月220円(税抜200円)が割引されます。もしデータ容量が3GBで十分であれば、スマホとネット料金を合わせても4,940円(税込)で済んでしまうのです。

なお、@T COM(アットティーコム)ヒカリ1契約に対して、LIBMOは最大5契約まで220円(税込)の割引が可能です。つまり、家族でスマホを5台契約すれば、毎月最大1,100円(税込)の割引になります。

データ容量

通常料金

セット割適用料金

ネット料金

3GB

980円/月(税込)

760円/月(税込)

4,180円/月(税込)

8GB

1,518円/月(税込)

1,298円/月(税込)

20GB

1,991円/月(税込)

1,771円/月(税込)

30GB

2,728円/月(税込)

2,508円/月(税込)

 

セット割引についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

セット割でLIBMOの料金がさらに格安になる光回線「@T COM(アットティーコム)ヒカリ」

 

サブスクサービスの見直し

動画のサブスクリプション


固定費を見直す際、真っ先に検討したいのがサブスクサービスの利用料です。サブスクでは、毎月定額の利用料を支払うことでさまざまなサービスが受けられ、今では音楽や書籍だけでなく定期的に商品が届くといったサービスが登場しています。

現在よく利用されているサブスクは以下の通りです。

  • ・動画サービス:53%
  • ・音楽サービス:14%
  • ・書籍サービス:9%
  • ・ソフトウェア利用:4%
  • ・雑誌サービス:3.7%
  • ・その他:16.3%

サブスクといえば音楽の聴き放題という印象ですが、現在は動画サービスが過半数を占めています。中でも、Amazonプライム・ビデオが約70% と他のサービスを圧倒しています。Amazonプライム・ビデオは、Amazonのお急ぎ便が無料といった特典に加え、動画見放題のサービスも付いており、コンテンツ量も豊富なことから人気が集まっているのです。月額500円(税込)という価格も選ばれるポイントの一つといえるでしょう。

 

参考:
人気の定額制サブスクは?いくらまで?300人アンケート調査結果 | 2021年度調査結果
2021年 有料動画配信サービス利用動向に関する調査

 

なお、不要なサブスクサービスを見極める際は、

  • ・契約当初は使っていたが、最近は使わなくなってきた
  • ・月額料金が少額のサブスクサービスにたくさん入ってしまい、管理しきれなくなってきた
  • ・無料期間があるからと、軽い気持ちで入ったが、そのまま放置してしまい有料になっている
  • ・定期便タイプで、前の商品を使い切らないうちに次の商品が届いてしまう

といったサブスクがないか洗い出してみましょう。条件に当てはまるものは解約を検討すべきサービスです。

また、洗い出し作業の中で、使用頻度やコスパを考えて「使い続けたい」と思うサービスも出てくるでしょう。その場合、利用料の支払い方法を変えるだけで、今までよりお得になる可能性があります。利用料を1年分一括で前払いすれば、月々の利用料が安くなるサブスクもあるため、検討してみましょう。

 

水道光熱費の見直し

電卓と電球


エネルギー価格の高騰など、さまざまな要因を受けて水道光熱費の値上がりが続いています。電気料金の明細書をチェックして「こんなに高くなるなんて、何かの間違いでは」と困惑された方も少なくないでしょう。ここでは2つの節約方法を紹介します。

 

 利用する会社の切り替えを検討しよう

水道・電気・ガスの節約として、こまめに水を止めたり電気を切ったりする方法が挙げられます。しかし、常に節約を意識して行動するのはかなりのストレスになります。まずは、利用する会社の切り替えを検討し、毎月コンスタントに節約できる環境を整えることから始めてみましょう。

例えば、エネチェンジというサイトでは、現在の電気やガスの使用状況を入力することで、その家庭に合った電力・ガス会社とプランを表示してくれます。また、電力会社の変更によって、年間平均32,335円節約した実績があります。

 

使い方を見直して節約しよう

ここでは、水道・電気・ガスそれぞれの節約方法を見ていきましょう。

 

 水道代の節約方法

・シャワーヘッドを節水用のものに交換する

・食洗器を活用する

・食器についた油などはあらかじめふき取ってから洗う

・トイレの「大」「小」を使い分ける

 

電気代の節約方法

・エアコンの設定温度を調節する

・冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にする

・冷蔵室に食品を詰め込みすぎないようにする

・冷蔵庫の開閉回数や開閉時間を減らす

・テレビをつけっぱなしにしない

・省エネ家電に買い替える

 

ガス代の節約方法

・ガスコンロの火力を調整する

・電子レンジを活用する

・煮込み料理などは圧力鍋で行う

・追い焚きの回数を減らす

 

保険料の見直し

単身の若者と子どもがいる一家の大黒柱では、必要となる保障や金額が異なります。見直しをせず従来のまま放置していれば、掛け金が高くなるばかりです。そのため、結婚や出産、子どもの独立などライフステージに合わせて、保険も切り替える必要があります。切り替える際のチェック項目は以下の通りです。

  • ・保険の種類:積み立てタイプ(終身型)か掛け捨てタイプ(定期型)か
  • ・保障の金額:入院や死亡で必要となる金額が保障されているか
  • ・保障の期間:保障は払い込み後も一生涯続くのか
  • ・保険料:家計を圧迫せず、無理のない支払いが継続できるか

保険を見直す際は、これから契約する保険の審査が通らない場合もあるため、新たに契約するまで現在の保険を解約してはいけません。保障の空白期間を作ると万が一病気や事故に遭った際に、保障を受けられない恐れがあります。

保険は解約してしまうと元には戻せないため、後悔することがないよう慎重に決めましょう。

 

まとめ

先行き不透明でいつ収まるのかも分からない値上げラッシュから家計を守るには、固定費の削減が重要です。

固定費は変動しない支出で、一度見直して削減できれば以降はずっと削減され続けます。短期で見れば小さな削減かもしれませんが、5年、10年たった時に大きな効果として現れるでしょう。

食費やレジャー費用のような変動費の節約は、日々の我慢や不自由を強いられストレスになってしまう割に効果が小さいといわれています。固定費削減の目的は無駄な支出を洗い出し、削減することで家計を改善するのはもちろん、節約によるストレスを少なくし、ゆとりある生活を送ることなのです。

本記事で紹介した節約項目を実行し、効果を体感してみましょう。

【値上げラッシュに打ち勝つ!節約コラム】

第1回:無理のない節約は「固定費の見直し」がおすすめ!

第2回:水道光熱費の節約に効くおすすめ行動&NG行動とは?

第3回:通信費は月いくら?削減に効く方法とは

第4回:食費や日用品費の節約で知っておくべきコツとは?

第5回:保険費は削減できる!?節約のコツ&注意点を詳しく解説

第6回:娯楽費・被服費を節約するコツとは?よくあるNG行動も紹介

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