家計を見直す上で、スマートフォンやインターネットなど通信費の節約は効果が大きいとされています。しかし、節約を実践されている方の中には何から手を付けて良いか分からず、食費やレジャー費用など、手の付けやすいところから始めた方は少なくないでしょう。
食費やレジャー費用は、毎月金額が変わる「変動費」に分類されます。毎月変動があるため管理しにくく、我慢を強いられる割に効果が薄いといわれる費用です。一方、スマートフォンやインターネットなどの通信費は毎月必ずかかる「固定費」に分類され、一度見直せば継続して効果が得られます。
「節約項目を見直したい」「これから家計の見直しを始めたい」方は、まず家計で大きな割合を占め、毎月支払う通信費や水道光熱費などの固定費から見直してみると良いでしょう。
この記事では通信費の節約に焦点を当てて、家庭の通信費の現状から節約方法、節約の参考として格安SIMを紹介します。通信費の見直しを実践して、効果的に節約しましょう。
- 家庭の通信費の現状
- 通信費を節約するために「やったほうがいいこと」とは?
- 日頃のスマホ利用方法を見直すことも重要!
- 通信費がかさんでしまう「やってはいけないこと」とは?
- スマホの契約を見直すなら格安SIMの「LIBMO」
- まとめ
家庭の通信費の現状
通信費の節約を検討する前に、まずは現状どの程度通信費がかかっているのか、改めて確認してみましょう。ここでは、家庭の通信費の平均額や節約の重要性を解説します。
通信費とは何?
多くの方が「通信費」と言われてイメージするのは、スマートフォンやインターネット利用料ですが、実際に通信費とされるものは他にも存在しています。
- ・インターネット料金
- ・固定電話料金
- ・携帯電話料金
- ・切手代
- ・郵便の送料
このように通信費には切手代や郵便の送料も含まれています。とはいえ、これらの金額はさほど多くない人が大半かと思います。今回は特に金額がかさむ携帯電話料金とインターネット料金の節約に着目してみましょう。
家庭の通信費の平均額
2人以上世帯の月額通信費の平均額(2020〜2022年)は、以下の通りです。
項目 |
2人以上の世帯 |
||
2022年 |
2021年 |
2020年 |
|
スマートフォン・携帯電話などの通信、通話使用料 |
11,971円 |
12,748円 |
13,134円 |
インターネット接続料 |
4,413円 |
4,417円 |
4,189円 |
合計 |
16,384円 |
17,165円 |
17,323円 |
大きな変動はありませんが、毎年およそ16,000〜17,000円程度の月額がかかっています。
参考:政府統計
通信費の節約はなぜ重要?
通信費は毎月必ず支払いが発生する「固定費」です。固定費は、一度見直してしまえば継続して効果が得られます。携帯会社の変更やプランの切り替えなどで月額数千円削減するだけで、年間でかなりの額が節約できるのです。特に2人以上の世帯であれば、通信費の見直しが大きな節約につながります。
見直しにはそれなりの手間や時間はかかりますが、年間で節約できる金額を考えると、通信費の節約は重要といえます。
通信費を節約するために「やったほうがいいこと」とは?
では、通信費節約のためには具体的に何をすれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な方法を解説します。
スマートフォンの料金プランの見直し
通信費の節約で真っ先に思い浮かぶのは、スマートフォンの料金プランの見直しでしょう。長期間同じプランで契約している方であれば、見直しに絶好のタイミングです。従来よりもお得な新プランが出ている可能性があるため、携帯会社の公式サイトを確認、あるいは店舗で相談してみることをおすすめします。
ただし、むやみに安いプランへ切り替えれば良いのではありません。現在使用しているデータ通信料がどの程度なのか把握して、自身に見合うプランの選択が大切です。
また、プランの見直しに併せて、オプションも確認しましょう。キャンペーンをきっかけに契約した場合、オプションが自動的に付けられているかもしれません。使用頻度が少ないオプションでも、解約しない限り無駄な費用が継続的に発生します。オプションは解約するだけで節約になるため、使っていないものがないか確認してみましょう。
スマートフォンを格安SIMに変える
docomoやau・softbankなどの大手通信会社と契約している方であれば、格安SIMに変更するのも選択肢の一つです。
格安SIMは、自社で携帯電話サービスの提供に必要な設備(基地局)を持たず、大手通信会社の設備を借りることで安くサービスを提供しています。
大手通信会社から乗り換える場合は電話番号もそのままで快適に使えます。格安SIMを検討している方は、現在使用している端末が格安SIMに対応しているかチェックすると良いでしょう。対応していれば新たに端末を購入することなく使えるため、余計な出費も抑えられます。
Wi-Fiを活用してデータ通信量を減らす
スマートフォンやタブレットは、各携帯電話会社が提供するモバイルデータ通信と、Wi-Fiを活用した通信の2種類が利用可能です。自宅にインターネット回線がある場合、Wi-Fiを活用すればデータ使用料の節約につながります。
モバイルデータ通信を利用している方は、毎月データ容量の上限を超えてしまうか、上限を超えないように大容量プランで契約しているケースが多いでしょう。Wi-Fiを活用すれば、毎月通信制限がかかることも、大容量プランを契約する必要もなくなります。特に大容量プランを契約している方は、安いプランに変更できる可能性があります。
スマホと固定回線のセット割引を活用する
近年、インターネットとスマートフォンの料金のセットでお得になる「セット割」が増えています。インターネット利用料を見直す際は、スマートフォンの契約見直しを併せて検討するのがおすすめです。
例えば、格安SIMのLIBMOとインターネット接続サービスである@T COM(アットティーコム)ヒカリのセット利用の場合を見てみましょう。料金は以下の通りです。
データ容量 |
スマホ料金 |
ネット料金 |
|
通常料金 |
セット割適用料金 |
||
3GB |
980円/月(税込) |
760円/月(税込) |
4,180円/月(税込) |
8GB |
1,518円/月(税込) |
1,298円/月(税込) |
|
20GB |
1,991円/月(税込) |
1,771円/月(税込) |
|
30GB |
2,728円/月(税込) |
2,508円/月(税込) |
LIBMOと@T COMヒカリをセットで利用すると、LIBMOの月額利用料から毎月220円(税込)が割引されます。また、新規または他社からの乗り換えで@T COMヒカリと契約すると、現金40,000円のキャッシュバックか、50,000TLCポイント進呈を受けられます。
固定回線のプロバイダを乗り換える
通信費を節約したい場合、固定回線のプロバイダを乗り換えるのも選択肢の一つです。プロバイダとは、回線とインターネットをつなぐ接続事業者をいいます。フレッツ光やドコモ光の回線を使用している場合は、プロバイダの乗り換えが可能です。
ただし、他の固定回線の場合はプロバイダの乗り換えができないため、ネット回線自体の切り替えを検討する必要があります。
プロバイダを乗り換える際の注意点として、契約期間内に解約すると違約金が発生するリスクがあります。プロバイダの契約は一般的に2年縛りで、無料で解約できる期間を2年間で1か月しか設けていない傾向です。現在のプロバイダはいつ無料で解約できるのか、違約金はいくらなのか、事前に確認しておくと良いでしょう。
日頃のスマホ利用方法を見直すことも重要!
通信費を節約するためにプランを抑えると、少ないデータ通信量でスマホを利用することになります。このとき重要となるのが日頃のスマホ利用方法を見直して、データ通信量を抑えることです。
具体的には、以下の方法を実践してみましょう。
- ・通信データの使用量を抑える「データセーバー」や「省データモード」機能を使用する(このあと詳しく解説!)
- ・動画はオフライン保存してから視聴する
- ・ストリーミングは音質や画質を抑える設定にする
- ・通信量を見える化するアプリで利用状況を把握し、データ量抑制を心掛ける
データセーバーや省データモードを活用しよう
Android・iOSのスマートフォンやタブレットに搭載されている「データセーバー機能」「省データモード」は、通信データの使用量を抑えてくれる機能です。
多くのアプリは、情報取得のためリアルタイムで使用していないアプリやサービスでもデータ通信を利用しています。そのため、日ごろ使用していないアプリでも、バックグラウンドのデータ通信によりいつの間にか多くのデータ通信量を消費してしまうことがあります。
このとき有効なのが、Androidの「データセーバー機能」およびiOSの「省データモード」です。これらをオンにしておけば、自動的にデータ使用量を最適化し使用量を抑えられます。
このうち「省データモード」について具体的に見てみますと、機能がオンの場合、「通信の制限」「自動アップデートの制限」「同期の停止」などが行われます。この制限はバックグラウンドで動作するアプリが対象です。さらにアプリの使用中も「ストリーミングが低帯域に最適化」「ビデオ自動再生の制限」などが行われます。
通信費がかさんでしまう「やってはいけないこと」とは?
通信費を節約するためには、通信費がかさんでしまう「NG行動」をとらないことも重要です。節約の効果を高めるためにも、どんな行動がNGにあたるのかチェックしておきましょう。
使っていないのに固定回線を契約し続けている
自宅ではWi-Fiは有効に活用すべきですが、固定回線をほとんど使わないのに契約し続けていると、かえって無駄な出費になる恐れがあります。固定回線の接続料は毎月平均して4,500円弱かかり、ほとんど使用していない場合は年間で約54,000円も無駄に支払うことになるのです。
固定回線は、解約しスマホのモバイル通信上限を上げる場合と固定回線を契約したままの場合で、どちらが費用を安く抑えられるか、よく比較検討した上で選ぶようにしましょう。
参考:政府統計
不要なオプションに加入している
使用頻度が少ない不要なオプションを解約するだけで、通信費の節約が可能です。よくあるケースとして、回線契約時さまざまなオプションに加入し、固定回線の料金が高くなっていることがあります。現在どのような契約内容になっていて、実際に使用しているオプションはどれか調べてみましょう。不要で解約可能なオプションがあれば、解約をおすすめします。
電話が多いのに「かけ放題」にしていない
近年、無料通話アプリの普及によりスマートフォン標準のアプリで通話する機会は、以前より少ない傾向です。しかし中には、標準の電話機能を使った通話頻度が高い方もいるでしょう。電話機能での通話が多い方には、かけ放題プランへの切り替えをおすすめします。
かけ放題プランとは、標準の電話アプリで国内通話をかけた場合、設定された時間内に限り通話料金が加算されないサービスで、基本料金プランに含まれるものとオプションで追加するものがあります。
スマホの契約を見直すなら格安SIMの「LIBMO」
通信費の節約のために格安SIMへ変更する際の具体的な参考として、格安SIM「LIBMO」を紹介します。「LIBMO」とは、株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供する格安モバイルサービスです。LIBMOの主な特徴として、以下の5つが挙げられます。
・低価格
LIBMOはユーザー数に応じてNTTドコモの回線設備を必要な分だけ借りている仕組みのため、通信料金を安く抑えられます。具体的な料金プランは以下の通りです。
<なっとくプラン>用途に合わせて音声機能あり・なしが選べるスタンダードプラン
プラン |
データ通信+音声通話+SMS (音声通話機能付きSIM) |
データ通信のみ (データ通信専用SIM) |
なっとくプラン (ライト) |
ー |
480円 (税込528円) |
なっとくプラン (3GB) |
891円 (税込980円) |
780円 (税込858円) |
なっとくプラン (8GB) |
1,380円 (税込1,518円) |
1,200円 (税込1,320円) |
なっとくプラン (20GB) |
1,810円 (税込1,991円) |
1,810円 (税込1,991円) |
なっとくプラン (30GB) |
2,480円 (税込2,728円) |
2,480円 (税込2,728円) |
・高品質
国内広域で利用できるNTT docomoのLTE回線を使用しており、大手キャリアのスマートフォンと変わらず快適に利用できます。
・セキュリティ対策の充実
スマートフォンやタブレットなどを最大6台まで登録できる、セキュリティ対策ソフト「TOKAI SAFE」をオプションサービスとして利用できます。
・かけ放題オプションの充実
LIBMOのかけ放題サービスは専用アプリが不要で、わずらわしい操作なしで利用可能です。
5分かけ放題500円/月(税込550円/月)
10分かけ放題700円/月(税込770円/月)
かけ放題マックス1,300円/月(税込1,430円/月)
・TLCポイント/dポイントが両方貯まる!
LIBMOでは、TLCポイントとdポイント、ふたつのポイントサービスのポイントを同時に貯めることができます。
TLCポイントとは、LIBMOをはじめとするTOKAIグループのサービス利用者だけが入会できる、お得なポイントサービスです。貯まったポイントはLIBMOの毎月の支払にも充当できます。
一方dポイントは、NTTドコモが提供するポイントサービスで、コンビニやカフェなどさまざまな店舗で利用できることが魅力です。LIBMOのご利用金額100円(税別)ごとに1ポイントが貯まります。
ぜひこちらのページでポイントシステムについてチェックしてみてください。
まとめ
家計の節約には、スマートフォンやインターネットなど通信費の見直しは不可欠といえます。固定費である通信費は毎月必ずかかる費用であるため、一度見直せば継続的に節約可能です。短期的には小さな額かもしれませんが、数年たった時に大きな効果となります。
しかし、はじめから携帯会社やプロバイダを変更したり契約内容を切り替えたりするのではなく、利用状況を把握することが大切です。現状を把握しプランを変更する際も、自分に合った利用環境を選択しましょう。
結果として通信費を節約しつつ、快適な通信環境を構築するのが理想的です。現状把握ができたら、本記事で紹介した節約項目を実践し、効果を体感してみましょう。
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