国産、海外産ともに低価格帯スマホのユーザー数は増加しつつある昨今ですが、いくら低価格帯といえども価格と性能の両方のバランスを取ろうとすると、ほとんどの場合安くても2万円を超えてしまうのが実情です。2万円以内で十分な性能のスマホを購入したい、と考える方も多いのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのが、中国の大手家電メーカー「シャオミ(Xiaomi)」から発売されている「Redmi 12C」です。他機種、他メーカーと比較しても圧倒的な低価格ながら、格安スマホとして十分な機能を持ち合わせています。コスパの良い格安スマホや、スマホ初心者向けの端末をお探しの方には最適な機種といえるでしょう。
この記事では、「Redmi 12C」について、価格や各種機能、使い心地を紹介します。
今回はシャオミの「Redmi 12C」を特集!
画像引用:Xiaomi公式
ハイエンド機種である「Xiaomi 12T Pro」に代表されるような「Xiaomiシリーズ」や、コスパ重視の「Redmiシリーズ」などを販売しているシャオミのスマホにおいて、異色の低価格を誇るのが「Redmi 12C」です。格安スマホという枠組みで捉えてもとりわけ安価に設定されているRedmi 12Cとはどのようなスマホなのか、詳しく見ていきましょう。
Redmi 12Cは圧倒的な低価格が特徴
Redmi 12Cは、シャオミ公式HPにて掲載されている価格で20,230円(税込、4GB+128GBモデル)となっており、公式HPから購入可能な端末の中では最安値を誇っています。
また、LIBMOでの販売価格も21,120円(税抜19,200円)となっており、LIBMOで取り扱っているさまざまな端末の中でも最安クラスとなっています。
このような低価格を実現できている理由としては、端末の外観や内部性能、および各種機能面においてコストカットを最優先しているためです。しかし、格安スマホとしては十分な性能も持ち合わせているため、最先端かつ高性能な機能を求めていないのであれば、非常にコスパの良い機種といえるでしょう。
【外観デザイン】さわやかなカラーと独特な触感
画像引用:Xiaomi公式
価格だけでなく外観や性能面もRedmi 12Cの気になるポイントです。
Redmi 12Cは、見栄えが良いプラスチック素材を利用したデザイン加工が施されており、価格以上の満足感が得られる外観となっています。
カラーバリエーションは「グラファイトグレー」「ミントグリーン」「ラベンダーパープル」の3色が用意されており、老若男女問わず手に取りやすいカラーです。また、薄めのボーダーデザインを取り入れることで、単調さを失くし適度なおしゃれ感も演出しています。このボーダー模様は細かな凹凸で表現されているため、ザラザラとした手触りが良く、指紋汚れを軽減する役割も担っているのです。
サイズや重量
Redmi 12Cのサイズは高さ:168.76mm、幅:76.41mm、厚さ:8.77mm、重量は192gとなっています。価格帯の近い「Redmi Note 11」および「OPPO A77」と比較してみると以下のようになります。
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Redmi 12C |
Redmi Note 11 |
OPPO A77 |
高さ |
168.76mm |
159.87mm |
163.7mm |
幅 |
76.41mm |
73.87mm |
75.0mm |
厚さ |
8.77mm |
8.09mm |
8.0mm |
重量 |
192g |
179g |
187g |
上記の通り、Redmi 12Cが最も大きく、重さもあることが分かります。コンパクトな機種とはいえず、縦長感があり重さもあるため、片手操作するのにはやや不便さを感じるかもしれません。もちろん、大きめのスマホが好みの方にはおすすめのサイズ感です。
各種端子・スピーカー
Redmi 12Cの充電用端子は、最近ではあまり見かけない「microUSB」を採用しています。Apple端末用の「Lightning」端子や、Android端末やノートPCなどで近年幅広く採用されている「USB Type-C」のように上下で向きが同じではないため、人によっては使用時に不便さを感じるかもしれません。また、Type-Cで周辺機器をそろえていたという人にとっても不便なポイントです。
もちろん充電器とケーブルは同梱されていますので、手元にmicroUSB用のケーブル等を持っていなくても大丈夫です。コストカットの一環として採用された可能性もありますので、このあたりは端末が安いぶん仕方ないと受け入れるしかないでしょう。
本体底面、充電端子の両側にはスピーカーとマイク、本体天面にはイヤホンジャックが搭載されており、本体右側側面に電源ボタンと音量調節ボタンが付いています。スピーカーは底面に1カ所のモノラル対応ですが、音質は悪くありません。
電源ボタンと音量調節ボタンが本体側面に対して溶け込むように設置されているのは、全体のデザインにまとまり感を演出しているためです。
【ディスプレイ】約6.7インチのHD+解像度の液晶を搭載
画像引用:Xiaomi公式
Redmi 12Cのディスプレイは、大きさが「6.71インチ」で解像度は「1650×720 HD+」となっています。水滴型ノッチが付いているものの、画面が大きいためあまり気にならないでしょう。
ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数を示すリフレッシュレートは標準的な60Hzで、HDR非対応となっていることから、ディスプレイのスペックとしては削れる部分は削りつつ、必要最低限満たしているといえます。
ただし、輝度が500nitとなっており、明るさを最大にしても晴れている日の日光下では少し暗めに感じるかもしれません。
【カメラ】シンプルだが十分なカメラ機能
カメラ機能は、5,000万画素のAIデュアルカメラと500万画素のセルフィーカメラを搭載しており、「ナイトモード」「ポートレートモード」「HDRモード」の3種類を選択可能です。
デュアルカメラと謳っているものの、補助レンズはポートレート撮影用に備わっているもののため、実質的にはシングルカメラとなります。
暗い場所や逆光下でも十分きれいな画像を撮影できる上に、HDRモードでは画像の色とコントラストが鮮明に写るため、2万円未満の格安スマホに搭載されているシングルカメラとしてはハイレベルといえるでしょう。
ショートビデオ撮影、スローモーション撮影、パノラマ撮影などは除外されており、カメラ機能は非常にシンプルな形に収まっています。カメラ部分の取り付けデザインについては、人によって好き嫌いが分かれるかもしれません。
【性能】価格なりの性能だが最低限使える
画像引用:Xiaomi公式
2万円未満という低価格帯に位置する格安スマホのため、動作が遅いのでは?と不安に思う方も多いでしょう。
実際、動きの激しいゲームをプレイする際には処理のもたつきなどを感じることもありますが、普通に使用する分には「若干スムーズさに欠ける」程度の動作感です。
価格帯を鑑みると十分に満足できるレベルの性能といえるでしょう。
一方、コストカットに伴い削減されたと想定される箇所が存在します。
まずは「コントロールセンター」の形式が旧バージョンと同様のまま、という点です。Redmi 12Cより前に発売されたRedmi Note 11などでは、通知センターとコントロールセンターが独立した形ですが、Redmi 12Cはこの2つが一緒になっています。最新バージョンに慣れている方からすると少し困惑するでしょう。
また、シャオミ製スマホの赤外線機能で家電を遠隔操作可能な「Miリモート」機能が除外されている点やクリアケースが同梱されていない点など、従来のシャオミ製スマホには搭載されていたいくつかの機能、オプションが削減されています。
Redmi 12Cのポイント・注意点
ここまで紹介してきた以外にも、Redmi 12Cにはいくつかの便利な機能、および使用する上での注意点が存在します。それぞれ見ていきましょう。
指紋認証とAI顔認証を搭載
Redmi 12Cのセキュリティ機能には、背面指紋認証とAI顔認証が搭載されています。AI顔認証については昨今、しばしば採用されている機能のため特に珍しくはないでしょう。
一方、背面指紋認証については若干不安の声も聞かれました。特に目立ったのは「端末が大きいのに認証センサーがやや上にあり、指が届きにくいのではないか」という点。
実際のところ、端末底面から指紋認証センサーまでの幅は129.5mm程度です。成人した日本人男性の平均手長(手首のシワから中指の先端までの長さ)が183.4mmで、女性の平均手長が169.3mmくらいであることを考えると、多くの人にとって決して届かない距離ではありません。実際に持ってみると、多少遠い感じはしますが、そこまで大きな違和感がある位置ではありません。
ただし、指紋認証センサーの近くにはカメラのレンズなど、指紋センサーと似たような凹凸がいくつかあります。端末のだいたい中央にあるのが指紋センサー、と意識していれば問題はなさそうですが、慣れないうちは認証ミスが起きてしまうかもしれません。
SDカード&SIMカードスロット×2を搭載
端末左側面にはSIMカードスロットが搭載されています。Redmi 12CのSIMカードスロットは、nano SIMカード2枚とmicroSDカード1枚の計3枚が入る設計となっており、デュアルSIMとしての利用が可能です。
デュアルSIMとは、その名の通りSIMカードを2枚(eSIM対応端末の場合は物理SIMカード1枚)使うことにより、1台の端末で2つの回線を利用できるようになるシステムです。「仕事用とプライベート用で端末を使い分ける手間がなくなる」などのメリットがあり、人によっては大きな恩恵を受けられます。
Redmi 12Cは格安スマホの中でも特に安価ですが、SIMカードのうち1枚を大手キャリアの契約にすることで安定した回線環境を構築できます。「格安スマホ×デュアルSIM(大手キャリア×MVNO)」という組み合わせは、毎月の料金削減や回線の安定性という観点から見ると魅力的であり、これを実現できる点はRedmi 12Cの大きな強みといえるでしょう。
なお、Redmi 12CはeSIM非対応となっています。
メモリの拡張が可能
Redmi 12Cでは、独自OSの「MIUI」を搭載しており、その特徴の一つとして「仮想メモリ」機能が挙げられます。この機能を活用すれば、空いているストレージの一部を仮想メモリとして増設可能です。
Redmi 12Cでは「3GB+64GB版なら仮想メモリを2GB増設して5GBのメモリ」「4GB+128GB版なら仮想メモリを3GB増設して7GBのメモリ」にすることができます。
メモリが増えれば端末の動作感がなめらかになるといったメリットがあるため、MIUI特有の「メモリ増設」機能はサクサク動作を求める方にとってはうれしいポイントです。
ただ、使用者の中にはメモリを増設しても動作感に変化がなかったという感想も見られました。実際に使用するアプリによって使用感は異なってくると思われますが、仮想メモリ機能を使えば必ず動作がサクサクになるというわけではありませんので、過度な期待は禁物です。
5000mAhのバッテリー、しかし充電には時間がかかる
画像引用:Xiaomi公式
Redmi 12Cは5,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しているため、「通話は最大34時間」「動画再生は最大20時間」「ゲームプレイは最大13時間」可能です。
ただし、充電に関しては最大10Wまでの対応となっているため、同梱の充電器を使った場合と別の急速充電用の充電器を使った場合にかかる時間はほぼ変わりません。充電の残りが5%の段階から100%まで充電するのに約2時間半はかかるため、充電時間は少し長いものと捉えておいた方が良いでしょう。
FeliCaやNFCは非搭載 おサイフケータイは利用できない
Redmi 12Cは、FeliCaおよびNFC(近距離無線通信技術)が非搭載となっています。そのため、おサイフケータイやスマホをかざすだけのキャッシュレス決済には対応できない点に注意しましょう。
Redmi 12Cの購入はLIBMOで
Redmi 12Cは、格安SIMとのセットでお得に購入しましょう。
[通常価格]
一括価格:21,120円(税抜19,200円)
分割価格:880円/回[24回の場合](税抜800円/回[24回の場合])
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LIBMOはプランの安さも評判で、データ通信+音声通話+SMS「なっとくプラン」の場合、3GBのプランが980円(税込)となっています。
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まとめ
格安スマホの中でも、シャオミが提供するRedmiシリーズは非常にお手頃な価格を誇っています。また、値段相応かそれ以上の品質も保っているため、使い心地は悪くありません。複雑な機能も排除されていることから、エントリースマホとして優秀といえます。
Redmi 12Cは、初めてスマホを購入する方や、サブ機として安価なスマホをお探しの方におすすめの端末です。