夏休み・冬休みは子どもの「スマホ」使いすぎに注意!親子でルールを決めるには?

スマホを見る親子


最近では小学生からスマホデビューをする子どもが増加しています。スマホは子どもでも簡単に利用できるため、SNSやアプリを登録していると、使いすぎたりさまざまなトラブルに巻き込まれたりするリスクがあります。そのため、利用を見守る保護者側は正しい知識を持っていなければなりません。

特に、夏休みといった長期休暇期間は、子どもとスマホとの付き合い方を見直す時期といえます。見方を変えれば、使用できる時間帯や何時間まで利用して良いのかなど、使用に関するルールを作るチャンスなのです。このチャンスを生かして、子どもとスマホの付き合い方を考えてみましょう。

 

今回の記事では、子どものスマホ利用に関する基礎知識や、スマホ利用のルール作りを分かりやすく解説します。子どもを守りながらスマホを活用する術を学びましょう。

 

 

スマホの「使いすぎ」にはさまざまな問題が

スマホを見る子供


スマホの使いすぎると、睡眠時間が減少したり、身体・精神面での不調を引き起こしたりします。詳しく見てみましょう。

 

スマホの利用時間と睡眠時間の関係

スマホの利用時間と睡眠時間には相関性があるといわれています。文部省は、全国の小・中・高校生2万人を対象に、睡眠をメインとした生活習慣と自立や心身の不調などの関係性を明らかにするため、平成26年11月に「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」 を実施しました。

調査結果を見ると、以下のような相関関係が報告されています。

  • ・スマホの使用時間が長ければ長いほど、就寝時刻が遅くなる
  • ・寝る間際まで各種情報機器に触れている頻度が高いほど、朝起きるのがつらいと感じる
  • ・就寝時刻が遅い子どもほど、自己肯定感が低い

スマホを使用する時間が長いほど、生活習慣に悪影響を及ぼしていることが分かります。

参考:https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/1357460.htm

 

スマホの使いすぎでさまざまな心身の不調も

スマホの使いすぎは生活習慣が悪化するだけでなく、心身の不調を引き起こします。

 

【身体面の症状】

・スマホ首、スマホ肘、スマホ指など

スマホ首とはストレートネックを指し、首の骨がまっすぐになってしまっている状態のことです。スマホ首が原因で頭痛や肩こりになり、症状がひどくなるとめまいや吐き気をもよおします。

スマホ肘・スマホ指は、手首や指に負担がかかり、腕や肘に痺れや痛みが出る症状です。小さな負担でも長時間スマホを利用していれば、積み重ねで負担は大きくなり、神経障害になる危険性があります。

スマホ巻き肩というものもあり、猫背でスマホを使用することが原因です。片頭痛や眼のトラブルにつながるといわれています。

 

・肩こり

ずっとスマホを見ていると、同じ姿勢で過ごすことが多いでしょう。これは、肩や背中の血流が滞り、肩こりを引き起こす原因になります。特に、下向きの姿勢で起こりやすくなり、頭が下がっている分負担になるのです。

 

・眼のトラブル

スマホの小さな画面を集中して見ていると、眼精疲労やドライアイといった眼のトラブルを引き起こします。ドライアイは眼精疲労によるケースが多く、目が乾くことによって眼球に傷がつきやすくなってしまいます。ひどい場合は充血する恐れがあるでしょう。

 

【精神面の影響】

・VDT症候群

VDT症候群は「IT眼症」とも呼ばれます。眼精疲労や首・肩の凝り、だるさなどから始まり、それが長期間続くとメンタルに影響を及ぼしてイライラや不安感がつのっていく病気です。悪化するとうつ病になる恐れがあります。

 

・うつ病

眼精疲労や頭痛などからうつ病を引き起こす場合があります。また、自律神経は長時間同じ姿勢でいると乱れやすく、交感神経が活発になってしまうため、気分が鬱々とする日が続いている場合や不眠や倦怠感がある場合は注意しましょう。

 

・自律神経失調症

スマホの使い過ぎによって、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて自律神経に悪影響を及ぼします。自律神経の乱れが長期化すると、自律神経失調症を引き起こすでしょう。一度乱れてしまった自律神経はなかなか元には戻りません。

 

スマホ依存はさまざまな病気の入り口になるため、適切な距離感でスマホと付き合うことが大切です。

 

スマホで子どもに起きる恐れのあるトラブルとは?

スマホを使う子供と悩む親


スマホの利用は、大人でもトラブルに巻き込まれる恐れがあるため、子どもの利用であればより慎重にならなければなりません。

では子どもがスマホを使用すると、どんなトラブルが起こるでしょうか。SNSでの事例を中心にみていきましょう。

 

誹謗中傷

子どものメッセージアプリやSNSのダイレクトメールの内容をチェックしていない保護者は多いでしょう。

ある時をきっかけに子どもの様子がおかしくなっていると気付いて内容を確認したところ、子どもが他人から嫌味やからかう内容が送られていて、誹謗中傷されていたという事例は少なくありません。誹謗中傷を受けると、不登校になったりうつ病やパニック障害を患ったりする恐れがあります。また、誹謗中傷を受けた期間が長いとPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するケースもあります。

SNSでは簡単に発言できてしまうがゆえ、子どもがその標的となってしまっている可能性もあります。SNSの利用は思いもよらぬ事態を招いてしまうリスクもあることを理解しておかなければなりません。

 

友人間でのトラブル

些細な行き違いから、トラブルに発展する例も見られます。実際に、ある子どもがSNS上の投稿でルール違反をしていないにもかかわらず、友人からルール違反を激しく責められ炎上状態となったという事例がありました。結果、他のSNSに飛び火して誤解も解けないままとなり、本人が塞ぎ込んで学校を休む頻度が増えてしまったのです。

こういった友人間でのトラブルも、SNSがきっかけで発生してしまうケースがあり、要注意です。

 

SNSの知り合いと不用意に会う

SNSでは、不特定多数の知らない方とも簡単につながれますが、その中には幼い子どもを利用しようと、悪意をもって近づく大人もいます。SNSをはさんだやり取りでは、情報が本当かどうかは分かりません。そのため、相手は同世代の子どもになりすましたり、ウソの写真を使ったりとあらゆる手口を使ってきます。親身に相談に乗るふりをして安心させてわいせつな行為をされてしまうこともあるでしょう。

実際、33歳の男性がSNSで知り合った12歳の女子小学生にわいせつな行為をし、その動画を販売した事件がありました。

 

詐欺、架空請求

スマホの画面に警告画面を出して脅し、金銭をだまし取る「ワンクリック詐欺」や、SNSで知り合った方に個人間取引でお金を取られるといったトラブルも起こり得ます。子どもとワンクリック詐欺やフィッシング詐欺は無縁と思われるかもしれませんが、実際に詐欺に遭遇する子どもは多く、特に未就学児では20%を超えるというデータもあります。
スマホを使用する時の正しい知識を身につけていないと、簡単にだまされてしまうのです。

参考:https://www.soumu.go.jp/main_content/000746234.pdf

 

ストーカー

SNSに自宅周辺の画像や動画をアップロードする場合、個人情報が第三者に漏れてしまい、以下のようなケースからストーカー被害にあう恐れがあります。

  • ・付近の特徴的な建物が映り込んでいて住まいを特定される
  • ・名前の書いてある私物が置いてあったことから個人を特定される
  • ・顔写真の瞳の中に映った景色から自宅を特定される

ストーカー被害だけでなく、傷害などの重大な事件に発展する恐れもあります。危険を予測して、個人情報を出来る限り漏らさないことが重要です。

 

課金トラブル

子どもとアカウントを共有している場合や、親のアカウント情報が残っている端末を子どもが使っている場合、親の決済情報が紐づけされているため、子どもでも課金できてしまいます。

スマホゲームの中には課金が必要なコンテンツもあります。そのため、子どもが決済の仕組みや課金について理解していなかったりルールをきちんと決めていなかったりすると、親の知らないうちに課金されてしまうでしょう。

また、保護者の財布からクレジットカードを抜き取って課金してしまうケースもあるようです。この場合は、金銭管理から見直す必要があります。

 

子どもと決めるべきスマホの使い方とルール

スマホを見る親子


スマホでのトラブルを未然に防ぐためには、家庭でのルール作りが重要です。保護者が押し付けるような形ではなく、子どもと話し合うようにしましょう。なぜルールが必要なのかをしっかり説明しなければ、子どもは納得して行動できなくなるためです。子どもの意見に耳を傾け、現実的で無理なく運用できるルールにすべきでしょう。

ここでは必要なルールや、その決め方について解説します。

 

そもそもSNSには年齢制限がある!

そもそもSNSには年齢制限があり、子どもの年齢によっては利用自体出来ない場合があります。各SNSの利用規約を確認すると、年齢制限は以下の通りです。

 

LINE:年齢制限なし(12歳以上推奨)

Twitter・Instagram・TikTok・Facebook・discord:13歳以上

ミクチャ(MIXCHANNEL):年齢制限なし(未成年は保護者等の同意が必要)

 

多くのSNSでは、小学生は利用できません。しかし、年齢制限を知らずに利用している子どもや保護者は多く、中には子どもがSNSを利用していることを保護者が把握していないケースもあるのです。

SNSでは前章で取り上げたようなさまざまなトラブルにつながるため、保護者もSNSの基本的な使い方などを理解しておく必要があります。そして、保護者が使い方を理解した上で、実際に子どもと年齢制限が設定されている理由や意義について話し合いをしましょう。どんな危険があるのか、子ども自身にどんな良くない影響が考えられるのか、などを話し合って納得してもらうことが重要です。

また、SNSには子ども向けSNSも存在しています。例えば「フォーキッズ」というサービスは子どもが安全に使える仕組みになっているため、SNSデビューにこちらを検討してみるのもおすすめです。

 

使っていい時間帯を決めよう

例えば、〇〇時〜〇〇時の間は使って良いとし、食事中は触らない・夕食後は使わないなど、使って良い時間帯を決めます。単にルールを押し付けるのではなく、子どもの気持ちもくみ取りながら、親としての考えも説明して無理のないルールを作りましょう。

ルールを作ることで、寝不足で朝起きられなくなる程のめり込んでスマホ依存になってしまったり、家族とのコミュニケーションがおろそかになってしまったりするリスクを防げます。

 

使い方のルールを決めよう

使い方の根本的なルールを定めることも大切です。子どもには、子どもを守るためにルールが存在することを説明し、親子ともに納得して運用できるようにしましょう。

ルールには以下のような例があります。

  • ・ 友人の写真を勝手に共有しない
  • ・ パスワードロックはしない
  • ・ SNSで知らない人とつながらない
  • ・ 名前、住所、写真はUPさせない
  • ・自分の部屋では使わない
  • ・アプリのダウンロードは保護者の許可をとる

このようなルールを定めることで、友人間のトラブルやストーカー被害に遭うことを未然に防げます。ルールを定め・守ることが、自分や周囲の身を守ることにつながるとしっかり意識させましょう。

 

「ペアレンタルコントロール」機能を使おう

ペアレンタルコントロールとは、日本語で「親としての制限」という意味になります。子どもに悪影響を及ぼす恐れのあるコンテンツにアクセスできないよう、子どもが情報通信機器を利用する際に保護者が監視・制限する機能です。この機能によって、子どもが有害なコンテンツにアクセスしたり、だまされて有料コンテンツを購入したり、高額な利用料金を請求されたりといったトラブルに巻き込まれるのを防げます。

現実問題として、保護者が全てを監視することは不可能といえます。そこで、ペアレンタルコントロール機能を使って、監視ができない部分を補うのです。

 

子どものスマホ利用には「フィルタリング」も重要

フィルタリング機能とは、スマホの利用そのものや利用時間などを制限できる機能です。2018年2月に施行された「青少年インターネット環境整備法」により、18歳未満が携帯電話回線を契約する際には利用が義務付けられています。

フィルタリングサービスでできることは以下の通りです。

  • ・利用時間の設定
  • ・アプリの利用制限
  • ・有害サイト(アダルトサイト)へのアクセス制限
  • ・閲覧履歴の確認
  • ・有料アプリの購入や課金の制限

スマホの利用を制限することで、使い過ぎ防止になります。

 

おすすめは「TOKAI SAFE」

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TOKAI SAFE」は、PC・Mac・Androidはもちろん、iPhoneにも対応したインターネットセキュリティサービスです。ウイルス保護やブラウザ保護などセキュリティソフトとしての機能を担うため、アダルト・暴力・ギャンブルといったウェブサイトへのアクセスをブロックします。

また、子どもが使用するアプリの制限や使用時間の設定が簡単に行えるため、スマホの使い過ぎを防止できます。デバイスの位置情報を瞬時に把握するため、子どもの見守りにも役立つでしょう。

保護者の目だけではどうしても行き届かない部分があります。TOKAI SAFEは目の届かない部分をカバーしてくれる便利なツールなのです。

 

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まとめ

今の時代、小学生からスマホデビューをする家庭が増えました。しかし、子どもが安心・安全にスマホを利用するにはルールが必要であり、適切なルールを作るには保護者が正しい知識を付けなければなりません。正しいルールがなければ、子どもがスマホ依存になったり、トラブルに巻き込まれたりする恐れがあるためです。ルールは押し付けるだけではなく、子供とよく話し合って理解・納得させながら決めていくことが重要です。

「TOKAI SAFE」にはペアレンタルコントロール機能やフィルタリング機能が搭載されており、有害サイトへのアクセス制限やアプリの利用制限が簡単にできる他、スマホの使い過ぎも防げます。子どもにスマホを使用させる際は、TOKAI SAFEを活用して安全を守りましょう。

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